投資初心者が知っておきたい用語「インフレ」「デフレ」
インフレになる(デフレを脱却する)と、景気はよくなるのか
アベノミクスは、どうして景気を良くするためにインフレを目指しているのでしょうか?
これまでの日本では長らくデフレによりモノの値段が下がる状態が続いていました。デフレになると、人はもっと待てばモノの値段がもっと下がって安く買えるのではと考え、買い物を先延ばしにする傾向が表れるといわれています。多くの人が買い物を先延ばしにしようとすると、モノが売れなくなってしまい、お店や会社の売り上げ、利益が減ってしまうことになります。そのような流れからデフレは景気を悪くする要因になると考えられています。
日本では10年以上デフレが続き、経済は低成長が続いていました。
一方、インフレではモノの値段が上がりますので、人は必要なものであれば、さらに値段が上がらない今のうちに買っておこうと考える傾向があります。そのような状況になるとお店や会社の売り上げや利益も増えることが期待できます。会社の業績が良くなると、会社で働く従業員も給与アップにつながることも期待できます。
そのような流れから、2%というそこそこのインフレが景気回復に効果があるといわれているのです。政府や日本銀行のインフレ施策は今も継続しています。
インフレ、デフレは、運用する金融商品を選ぶ際にも重要です。
運用商品には、インフレに強くデフレに弱いとされる商品と、逆にデフレに強くインフレには弱いとされる商品があります。
デフレに対応できる金融商品は?
日本では長らくデフレが続いていましたので、まずはデフレに強い金融商品から解説します。
デフレではモノの値段が下がります。お金を低金利の預貯金に預けていてもほとんど増えませんが、モノの値段は下がっていますので買えるモノの量は増えることになります。
これまでの日本では長らくデフレが続いてきましたので、円預金、国内債券、保険商品に預けておいても、お金の価値を上げる対応が可能でした。
日本人は安定志向が強いため、資産が減るリスクに備えることを優先し、預金や保険といった元本確保型商品をメインにお金の預け先を決めてきた方が多くいます。しかし、これら元本確保型商品メインの資産管理はデフレの対策はできても、インフレになった時の対応が抜けています。
お金を守りながら増やしていくためにも、これからはデフレ対策と同時にインフレに備えた対策をしっかり考えていくことをおススメします。