タイミングがわかる!株を買うときのチャート画面の見方

福沢「前回はネット証券の取引画面を見て勉強したので、今回はチャート画面を説明していくね。」
夏目「チャートは、これまでも何度か出てきましたよね。株価の動きをグラフにしたもの、で合ってますか?」
福沢「そのイメージで大丈夫!今回はもう少し踏み込んで、チャートの読み取り方を勉強していこう!」
チャートを構成するローソク足を学ぼう
1 ローソク足の構成要素を説明
①チャート画面
②ローソク足
福沢「ローソク足チャートは、株や為替などの値動きを見る時に使われるんだ。①のチャート画面でグラフを構成しているのが②のローソク足と呼ばれる記号だよ。」
夏目「ローソク足はどうしてこんな形なんですか?上と下に線が出ていたり、大きかったり小さかったり……」
福沢「いい質問だね!ローソク足は1日の株価の動きを図形にしたもので、始値、終値、高値、安値が一目でわかるんだ。上下の細い線はヒゲと呼ばれているよ。」
夏目「なるほど。始値と終値の差が大きいと大きなローソク足になるんですね。赤と青の違いは何ですか?」
福沢「赤いローソク足は『陽線』といって、始値よりも終値が高かったということ。青いローソク足は『陰線』で、始値よりも終値が低かったことを表しているんだよ。」
夏目「値動きの方向を色でわかりやすくしているんですね。」
福沢「ローソク足は、1日単位の値動きを見る『日足』や1週間の値動きがわかる『週足』など、いろいろな種類があるんだ。同じ銘柄のローソク足でも、日足と週足ではまったく違って見えるよ。」
日足と週足
2 特徴的なローソク足の説明
福沢「ローソク足は昔から、多くの人が研究を重ねているんだ。」
夏目「研究?皆さん、ローソク足の何を研究してるんでしょうか?」
福沢「ローソク足の形や動きから株価変動のパターンを読み取ろうとしているんだよ。先人が残してくれた、代表的なローソク足の見方を教えるね。」
夏目「ぜひお願いします!」
十字線
福沢「これは『十字線』と呼ばれるローソク足だよ。」
夏目「本当に十字架みたいな形ですね!どうして、こうなっちゃったんでしょう?」
福沢「これはね、始値と終値が同じだった時のローソク足だよ。相場が転換する時に現れることが多いんだ。」
夏目「ということは、株価が上がっている時に十字線が出たら『これから下げに転じるかも』という判断基準になるということですね。」
福沢「そのとおり!逆もまたしかりだよ!」
上ヒゲ
下ヒゲ
夏目「うわー、これも特徴的な形ですね!」
福沢「上に線が出ているのが『上ヒゲ』、下に出ているのが『下ヒゲ』だよ。」
夏目「えーっと、上ヒゲがあるということは、買われて高値まで伸びたのに、その後売られて戻ってしまった。下ヒゲはその逆、ということですよね?」
福沢「そうだね。上ヒゲは売りの勢いが強く、株価が下落に転じるサインだよ。下ヒゲは逆で、買いの勢いが強く、安値圏であれば株価が上昇に転じるサインだね。」
大陽線・大陰線
夏目「これはヒゲの部分がありませんね!」
福沢「買いが強かった時に出るのが大陽線、大陰線は売りが強かった時に出やすいローソク足だよ。」
夏目「そっか、大陽線は始まりから終わりまで上がり続けたから、大陰線は売られ続けて下がったから、こういう形になるんですね。」
福沢「そう!相場の勢いがとても強い、もしくはとても弱い時に出るローソク足なんだよ。」