みんなが実施している資産運用とは?マネーリテラシー調査まとめ
最近よく聞くマネーリテラシーという言葉。マネーリテラシーとは、お金に関する知識を持ち、知識を上手く活用できる能力のことを言います。
今回は、マネーリテラシー度を調べるアンケートを実施し、資産運用実施の有無や人気のある資産運用方法、なぜ資産運用を行わないかなど、詳しく調査しました。結果をもとに、自分のマネーリテラシー度をチェックしてみましょう。
アンケート調査の概要を紹介!
今回は、マネーリテラシーを調査すべく、「学び、発見し、実行する」、新しい考え方の体験型の資産運用のサービスを提案している「株式会社INVALANCE(インヴァランス)」の会員739名にアンケートを実施(2021年6月21日~6月30日)しました。
会員の男女比は、男性481名、女性253名、その他5名。会員の年齢割合は、以下の通りです。
アンケート調査 回答者性別割合(n=739)
<グラフ:筆者作成
アンケート調査 回答者年齢割合(n=739)
グラフ:筆者作成
ちなみに、30代が全体の約33%を占めています。その点も踏まえて結果を見ていきましょう。
ライフプラン・金融商品についての関心度は?
まず、インヴァランス会員のライフプランや金融商品についての関心度はどのくらいなのかを見てみましょう。
全体の約94%がライフプランに関心あり
ライフプランに興味がありますか?(n=739)
グラフ:筆者作成
ライフプランとは、その人その人ごとに作る人生設計のことです。結婚や出産、子どもの成長にともなうイベントなどを考え、いつ・どのくらいのお金が必要かを把握することを主な目的としています。
インヴァランス会員は、「非常に関心がある」と「ある程度関心がある」の合計が約94%あり、ライフプランへの意識の高さが見られました。
金融商品についての関心度も高い!
金融商品について関心はありますか?(n=739)
グラフ:筆者作成
金融商品とは、各種預金や投資信託、社債、保険、株式などを指します。金融商品への関心度は、「非常に関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせると約91%あり、ライフプランと同様、意識の高さが見られました。
年代ごとに見ていくと、25歳ごろから金融商品への関心が高まり、50歳以上になるとやや関心が薄まっていくようです。
お金に関して信頼・重視する情報1位はWEB
続いて、ライフプランや金融商品に興味・関心がある人々が、お金の情報を何から得ているのかをまとめました。
お金に関して信頼・重視する情報はどれですか?(n=739)
グラフ:筆者作成
お金に関して信頼のおける情報は、WEBや専門機関が発信している情報に加えて、書籍や新聞、セミナーなどから得るという人も多く見られました。
手軽に調べられるWEBは、お金の情報を学ぶ上でも有効な手段です。ただ、情報があまりにも多いので、正しい情報を見極める必要があると言えるでしょう。
人気の資産運用方法や運用をする理由とは?
続いて、資産運用をしている人はどのくらいいて、どのような運用を行っているのかを紹介します。
現在資産運用を行っている人は約74%
現在の資産運用状況を「実施している」「実施していないが、検討している段階」「実施しておらず、検討もしていない」で答えてもらったところ、結果は以下の通りでした。
現在資産運用を行なっていますか?(n=739)
グラフ:筆者作成
「実施している」が全体の約74.4%と一番多く、株式などの何かしらの資産運用を行っているという回答になりました。また、実施していなくても検討をしている人が19.2%いることから、全体の約93%が資産運用に対する何らかのアクションを起こしているという結果が出ています。
資産運用を実施している人は、35~39歳が一番多く20.2%の111人。35~39歳の会員数が一番多いことを加味しても、資産運用実施割合が一番高くなっています。
現在資産運用を行なっていると回答した方の年齢割合(n=550)
グラフ:筆者作成
人気の資産運用方法は?
資産運用を実施している人は、どのような方法でお金を増やしているのでしょうか?人気の資産運用方法を見てみましょう。
人気の資産運用方法(n=550)
表:筆者作成
資産運用は、「株式投資」「NISA(ニーサ)」「つみたてNISA」「iDeCo(イデコ)」を組み合わせて行っている人が多いようです。株式投資とは、株を発行している企業の株を買い、配当金や株主優待がもらえるシステムです。また、株価が上がったときは、株を売ることで売買差益を得ることができます。
NISAとは、一定の投資金額まで、投資で得た利益が非課税になるシステムです。つみたてNISAは、投資信託やETFを購入でき、一方NISAは投資信託やETFに加えて国内外の上場株式やREITも購入できます。
iDeCoは、個人型確定拠出年金のことを言い、自分で自分の年金を作るための制度です。60歳まで引き出せませんが、掛金は住民税と所得税から控除され、投資で得た利益も非課税になるというメリットがあります。
資産運用を行っている理由はお金を増やす効率の良さ
資産運用を行っている理由の1位は「預貯金よりも効率の良い資産運用を実施するため」でした。普通預金の金利は、メガバンクで0.001%なので、1000万円を1年預金したとしても増えるのは100円です。
そのため、リスクはありますがリターンも期待できる株式投資や投資信託などで資産運用をしようという流れは当然なのかもしれません。また、資産運用の2位の理由は、「老後の生活資金のため」なので、20代30代の若いうちから「長期」「積立」「分散」の投資を行い、投資リスクを軽減させながら老後の費用を蓄えるのがおすすめです。
今後取り入れようと思う商品でも、「株式投資」「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」が上位を占めました。
資産運用していない、できていない人の理由とは?
最後に、アンケート回答者のうち25.6%を占める資産運用をしていない人189人は、なぜ実行していないのか、その理由を見てみましょう。
理解不足が原因で資産運用ができていない人多数!
資産運用を実施できていない・検討していない理由は何ですか?(複数回答可、n=189)
表:筆者作成
資産運用を実施できていない理由をピックアップしてみると、「商品についてわからない」が1位になりました。
資産運用はたくさんの方法があり、株や投資信託などにある商品は膨大なので、この気持ちは大変よくわかります。2位の「勉強の仕方がわからない」という意見も多かったので、「勉強の仕方がわからない」から「商品についてわからない」というロジックが成り立つのではないでしょうか。
3位の「損をするのが不安」は、株や投資信託、REITなどはリターンも見込めますがリスクもあるため、損をする不安がつきまとうことも多いです。確実に損をしない方法はありませんが、前述した「長期」「積立」「分散」の投資なら、リスクを抑えながら投資信託が可能です。
まずは、わかりやすい資産運用のサイトや書籍で、お金について知るところから始めると、考えが変化するかもしれません。
資産運用初めての人が求める商品や仕組みとは?
「どのような商品・仕組みがあれば、資産運用を実施できると思いますか?」 という諮問に対して、「ほったらかしできる」「少額からできる」の2つが上位に挙がりました。この2つのポイントを叶えられるのが、投資信託と不動産投資です。
前述した通り、投資信託はポイント投資や100円投資ができるため少額から資産運用が可能。また、毎月一定金額を積立投資で時間の分散をし、コストが安く株価指数などの指標に連動したインデックスファンドで商品の分散、またはバランス型を選べば、ほったらかし投資も可能です。
注意することは、価格が下がったからと言ってすぐに売らないこと。長く投資を続けることで最終的にプラスになる可能性が上がります。 不動産投資は、大金の自己資金がかかると思っている人も多いかもしれませんが、不動産の購入にローンを組むことが可能です。
不動産をローンで購入し、賃貸収入でローン返済しながら利益の獲得につながります。
多くの人が資産運用に興味があり実行している!
ライフプランや資産運用について興味・関心がある人は全体の90%以上で、そのうち実際に資産運用を行っている人も約74%いました。一方、資産運用を行っていない約26%の人は、資産に乏しかったり、単に知識不足だったりして運用が行えていません。
わかりやすく解説してくれているサイトや書籍を利用して、理解を深めることができれば、資産運用に踏み込める人がもっと増えそうです。資産運用に今一歩踏み込めない方は、ぜひマネリーも活用していただき、マネーリテラシーをアップしていきましょう。