「投資初心者×時間のない人」に人気のインデックスファンドとは?

「投資初心者×時間のない人」に人気のインデックスファンドとは?
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2020年、突如として株式相場を激震させたコロナショック。投資家たちはあまりの目減りに慌てたはずですが、私はそこから株式投資をスタート!V字回復にあやかった投資家のうちの一人です。あれから約2年、手放した株も多々あるなかで、インデックスファンドは唯一今も大切に保有し、定期的に買い足しています。

今回は、0歳の息子と4歳の娘をもつ筆者がなぜインデックスファンドを選んで運用しつづけているのか、その理由についてお話します。育児で個別銘柄を分析している余裕なんてない!時間があったら寝たい!そんな筆者のような人に読んでもらいたい記事になっています。

インデックスファンドとは?なぜそれを選んだのか

まずは簡単にインデックスファンドについて説明し、私がなぜ個別銘柄を手放してインデックスファンドに絞ったのかをお話しましょう。

インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、株や債券など特定の指標(インデックス)と同じ値動きをするように作られた投資信託のことをいいます。よくニュースなどで「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」、「NYダウ」などと耳にすることがありますが、これがまさしく株価指数です。

つまり、インデックスファンドをひとつ購入するだけで、その市場のメインとなるさまざまな銘柄に投資したような効果が期待できるんですね!

例えば日本株式なら圧倒的に情報量が多いですし、米国株式なら長きに渡って上昇傾向があり、国債なら低リスクであることが採用のポイントとなりそうです。

なぜインデックスファンドを選んだのか?

投資を始めた当初は、日本の企業をメインにリサーチし、高配当株や株主優待が魅力的な企業に投資をしていました。しかし、なんとなくこのまま続けていてもお金が貯まっていく気がしなかったのです。

投資のことなんて何も分からない私の目利きは頼りなかったですし、日々の値動きに一喜一憂するのにも少し疲れていたので、ある程度ほったらかしていても良さそうなインデックスファンドに絞ってみようかなと、ふと思ったのです。育児と仕事と家事に奮闘していたため、時間とエネルギーを投資に注ぐのは難しいと感じたのもありました。

前回の記事:コロナショックから始めた株式投資!初心者の私がやったこと

アクティブファンドから分かる、インデックスファンドの魅力とは?

インデックスファンドとよく比較されるのがアクティブファンドです。このふたつのメリットとデメリットを知ると、いかにインデックスファンドが私に向いているかが分かります。

アクティブファンドとは

インデックスファンドと対照的なものとして「アクティブファンド」という投資信託があります。機械的に株価指数の値動きに連動するインデックスファンドに対し、アクティブファンドは投資のプロが人的に株価指数を上回ることを目指すのが大きな特徴です。

つまり、アクティブファンドは情報収集や銘柄の厳選など運用コストがかかるため、信託報酬が高めに設定されてしまいます。

アクティブファンドのメリットやデメリット

アクティブファンドのメリットは、大きな利益が期待できるということです。1つのファンドに構成される銘柄がインデックスに比べて少ないため、大きく伸びる確率はその分上がるといえます。また、アクティブファンドには成長株に特化した「グロース投資」やトレンドテーマを扱う企業に投資する「テーマ株」などバリエーションが豊富なところも大きな魅力でしょう。

しかし、プロが厳選してくれる分、報酬信託は高めです。そして購入時の手数料もインデックスに比べると高い傾向にあります。さらに、投資のプロとはいえ運用するのは人間なので、腕の悪いファンドマネージャーが担当していれば大きく資産を減らしてしまう可能性もあるのです。

大きなリターンを得るために“自分で選べないから投資のプロにお願いする”ということができるのは魅力的ですが、不明瞭な手数料や信託報酬を取られてしまうのは、個人的に何となくもったいない気がしました。

インデックスファンドのメリットやデメリット

インデックスファンドの場合、日経平均株価やTOPIXなどの指標に連動する成果を目指すため、プロの投資家が大きな利益を上げようと腕を振るうこともありません。よって、信託報酬などのコストが低い点がメリットになります。

信託報酬を例にすると、アクティブファンドは約1%かかるのに対し、インデックスファンドは約0.1%という、およそ10倍近い差があります。この信託報酬は運用中ずっとかかるものなので、長期で運用していくとアクティブファンドにかかるコストはとても大きいものとなりそうです。

さらにインデックスファンドは購入時に必要な手数料もほとんどかからないため、コスパが良い投資信託といえます。大きなリターンを得ることはできないかもしれませんが、長い目で見れば低コストで運用できるのはダイレクトに投資パフォーマンスを上げてくれると感じました。

「投資初心者×時間のない人」にインデックスファンドがおすすめの理由

このように、インデックスファンドは“人気ブランドの詰め合わせ”のようなものです。得体の知れないブランドを選ぶよりも、誰からも愛されるブランドの方が安心感ありますよね。そして銘柄選びの時間もかからず、低コストで運用していけるのは大きな魅力です。

何も分からない投資初心者にとって、大切な資産を何かに投資するのはとても勇気のいること。ひとまずは、分かりやすくて低リスクのインデックスファンドが初めの一歩として挑戦しやすいのではないでしょうか。

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sayaco

美容師とインテリアコーディネーターの資格をもつ新米ママ。最近はコスメへの研究心が高まり大変です。

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 2級ファイナンシャルプランニング技能士

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