お金と引き換えに失ったものも…コロナ禍の節約で失敗した理由

お金と引き換えに失ったものも…コロナ禍の節約で失敗した理由
マネーケア

コロナ禍で先行きが不安な中、お金をより多く手元に残しておきたいと思う人もきっと多いですよね。
今回は、コロナ禍で節約をするつもりでがんばったはずなのに、本末転倒だったという女性の体験談を3つご紹介します。3人の体験から、節約を成功させる秘訣を考えていきましょう。

ランチ代節約で失った人間関係

まずは、ランチ代の節約で人間関係に思わぬ影響が出たというAさん(仮名・30代会社員・女性)のエピソードをご紹介します。
通信販売を運営する会社に勤めるAさんは、新型コロナウィルスの流行以降、フルリモート勤務に切り替わったそうです。

「リモートで働くようになってから、大きく変わったのが食事です。オフィス勤務の頃は、毎日日替わりでいろんなお店にランチを食べにいくのが楽しみでした。オフィスに出勤しなくなってランチがなくなり、最初はストレスを感じることもあったのですが、お金の減り方が全然違うことに気づいてからは、なんだかうれしくなりました」

Aさんのオフィスがあるのは、県庁所在地の中心部。
新旧さまざまなジャンルの飲食店がひしめき合うエリアでした。ランチではだいたい1,000円オーバー、月に一度開催される同僚とのランチ会では2,000円近く払うこともあったそうですが、必要経費だと思って特に予算は設定していなかったそうです。

リモート勤務となり、ランチへの出費が極端に減ったことから思わぬ節約に成功したAさんは、次第に食費を切り詰めることに大きな喜びを感じるようになりました。
しかしその逆に、食事にお金を使うことにストレスを感じるようになったそうです。

そんな折に、同僚からお誘いの声がかかります。

「うちは通販の会社なので、同僚もみんな通販好き。コロナ禍で外出できなくなってからは、みんなそれぞれにお取り寄せグルメを楽しんでいるのは知ってました。ある日、同僚の一人が『オンラインでお取り寄せグルメをリモートランチで楽しむ会をしよう!』と言い出したんです」

食費を削ることが楽しみになっていたAさんは、この誘いを断ります。
そのあとも何度か誘われましたが、ずっと断り続けているうちに、声もかからなくなったそうです。
当時はこの決断に何の疑問も抱かなかったAさんでしたが、数か月後、思わぬ事態に見舞われます。

「久しぶりにオフィス勤務すると、同僚とどうも話が噛み合わなくて。よく話を聞くと、お取り寄せグルメを楽しむ会はその後も定期的に行われていたそうで、近況報告をしたり、仕事で困ってることを共有したりして、とても強い結束が生まれていたんです。その集いにまったく参加していなかった私は、一人だけ蚊帳の外ですごく焦りました」

Aさんはそれから、節約の方法を見直したそうです。

「ランチとかお茶代って、単純に食事やお茶にお金を払っている訳じゃないんですよね。食事をともにする人との関係を維持するコストなんです。そのことに気づいてからは、ランチ代を0にすることじゃなく、メリハリをつけるよう意識するようになりました。オンラインのランチ会にも遅ればせながら参加でき、人間関係も仕事も、前よりスムーズになった気がします」

節約を考えるときに、多くの人がまっさきに削ろうとするのが外食費。
しかし、外食費は人間関係を維持するのにも必要な経費であることを覚えておきたいですね。
考え無しにお金を使わないのではなく、本当に必要な経費かどうかを見極めて使う力を身につけたいものです。

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金谷 ひつじ

フルタイムワーママから、ライターに転向。買い物前にSNSで情報収集するのが趣味。 家事も育児も仕事も趣味も、まだまだ欲張りたい2児のママライターです。

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 3級ファイナンシャルプランニング技能士

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