【体験談】大手企業からITベンチャーに転職、給料や日々の業務は?
転職したい理由は人ぞれぞれですが、今の仕事のストレスから解放されたい!という理由もきっと上位ではないでしょうか。
今回紹介する筆者知人のケースも、その思いが大胆な決断を後押ししました。31歳で大手企業からITベンチャーに転職した、Mさんの体験談をご紹介します。
内容は個人の見解となることを了承ください。
▼プロフィール
・Mさん 31歳 女性
・地方の文系4年制大学卒
・前職:大手旅行代理店 9年勤務
・転職先:ITベンチャー企業(アプリ開発のマーケティング部)
結婚を機に心機一転、異業種へ転職
Mさんは、地方出身の31歳女性。出身県にある大学を卒業後、そのまま地元で勤務していました。入社9年目で結婚することになり、出身地から夫の居住地である東京に引っ越すのを機に転職を検討し始めたのでした。
転職前の勤務先は、大手旅行代理店。大手企業であることで恩恵もたくさん受けてきましたが、土日に休みにくく、何よりもクレーム対応が多いことが不満でした。会社的には転勤という選択肢もあるけど、この仕事を続けるのはもうしんどい…という思いが何よりも勝ったというMさん。異業種で転職することを決意したのでした。
転職先を探すにあたり決めた条件は、以下の通り。
・都内勤務
・31歳で未経験の自分も歓迎してくれる会社
・雇用形態は正社員
・企業規模は問わない
・転勤なし
・接客業でない業種
条件的に合致した企業の中にあった、ITベンチャー企業を受験。軽いミーティングのような面接で、あっけなく入社が決まりました。
転職後の給料は?福利厚生面の変化は?
気になる転職後の給料は、前職とほぼ横ばい。前職は大手企業とは言え、給料があまりよくなかったことも不満の1つでしたが、転職先は未経験の自分を雇ってくれた上に、前職で感じていた接客ストレスがゼロ。給料は増えなかったけれど、ストレスから解放されたことで十分満足だと思えたようです。
福利厚生面では、前職の圧勝。前職では研修旅行という名目で年に数回、会社負担で海外にも行っていました。実家で暮らしながら財形貯蓄制度も利用してコツコツ貯めたお金は、結構な額に。自分で振り分けなくてもお金が貯まる制度のありがたさを、転職後に実感したMさんでした。
転職後はこういった制度はほぼ皆無になり、お金の使い方を改めて考える機会となったそう。代わりと言っては何ですが、転職後はフレックス制度や在宅勤務など、働き方の自由度は高くなりました。
転職した職場の同僚は、ほぼ中途採用の人ばかり。いろんな業種出身の人、今まで会ったことのないような経歴の人がいて、前職にはなかった刺激や楽しみを見出したMさん。福利厚生面では損した感はありますが、新しい環境を楽しめている本人の満足度は低くない模様でした。
仕事のやりがい、将来の展望は?
転職先は、アプリ制作会社。現在の社長が大学在学中に起業した会社で、若いながらも業界で注目される存在でした。
文系出身でIT業界未経験のMさんが配属されたのは、マーケティング部。アプリを開発するためのマーケット情報の収集や、試作アプリのリリースと反応の分析などを行っている部署でした。
わからないことは山のようにありましたが、今までやったことがない分野の仕事に毎日新鮮さを感じていたMさん。前職のストレスから解放されたことがエネルギーとなり、少々の困難も苦痛に感じないようでした。
一方で、ベンチャー企業独特の横文字の多い会議や、IT分野の知識がないこと、自由だけど何かにつけて自己責任な社風に少々戸惑いを感じることも。しかし、これも慣れかな…と割り切れる範囲だったそうです。
また、転職先にも産休育休制度はあったものの、社内の取得実績はイマイチなのだとか。何に関してもスピード感のある業種なので、「1度休むと、復帰するときに浦島太郎状態になりそう」とMさんは語ってくれました。