スマホを持ち始めた高1男子、はじめてのキャッシュレス
急速に進むキャッシュレス化。クレジットカード決済だけでなく、今や多くの店舗でスマホ決済が導入され、今後も無くなる気配は感じられません。そこで、高校入学を機にスマートフォンを持ち始めた息子にも、スマホ決済を導入することにしました。今回は、そのときの体験談をご紹介しますので、参考になさってください。
はじめてのスマホ決済、導入のきっかけは?
筆者の息子は、高校入学を機にスマートフォンを持ち始めました。今の主な使用目的は、友人たちとのコミュニケーションや、SNS、動画再生など、ごく一般的ですが、金銭が関わることは私達両親に必ず相談する約束にしています。
スマホ決済も金銭が関わることですが、息子からは導入したいという相談はなかったので、こちらから勧めてみました。まずは、スマホ決済導入のきっかけについて筆者のケースをまとめてみます。
親側の都合
一番大きなきっかけは、筆者自身がスマホ決済サービスを使って息子に送金したいと思ったことです。高校生になり、部活の関係で家を出る時間が早く、帰宅時間が遅くなったため、中学生までに比べて家で顔を合わせる時間が極端に減りました。そのため、金銭のやり取りをうっかり忘れることが重なったのです。
例えば、「美容院を予約した」と聞いていたのに、美容院代を渡していなかったことに家を出た後に気づくことが何度かありました。そのようなときは息子が立て替えるのですが、スマホ決済アプリがあると連絡を貰えば送金ができます。
親が管理できるうちに使わせたい
次に、親が管理できる高校生の間にスマホ決済サービスを使わせたいという思いです。スマホ決済だけでなく金銭が関わることに関しては、トラブルが起こる可能性を含みます。筆者自身、過去にクレジットカードやショッピングサイトでの不正利用が発覚した経験があり、その時は頭の中がパニックになりました。
トラブルが起こった際に相談できたり、普段から親が確認できたりする高校生の間に、スマホ決済に慣れておくことがよいと判断したのもきっかけのひとつです。
金銭管理の簡素化
筆者自身が金銭管理に苦手意識があったため、息子には若いうちから金銭管理の習慣をつけてほしいと思っていました。しかし、わざわざ家計簿をつけるような面倒なことは、続きそうもありません。
スマホ決済ならば、自分が記録していなくても履歴が残りますので、筆者自身も管理が簡単だと感じます。このことから、息子にもまずは簡単な方法としてスマホ決済を勧めてみました。
スマホ決済サービスの登録で注意したこと
いくつかのきっかけがあり息子にスマホ決済サービスを勧めたところ、積極的に使いたいそぶりは見せませんでしたが、抵抗もないようなので導入することになりました。登録の際には、いくつか注意した点があります。
決済サービスの選定
どの決済サービスを使うかについては、「使い方を教えることができる」という理由から、筆者が利用しているPayPay(ペイペイ)に決定しました。自宅の周りにはチャージ可能なコンビニが多く、息子が利用している美容院がPayPayの導入店舗であることも大きな理由です。
未成年の利用については、公式サイトで確認したところ「利用者が未成年である場合、利用者は法定代理人の同意を得た上でPayPay残高を利用するものとします。」とのことで、問題ないようでした。
登録項目とセキュリティ対策
アプリダウンロード後は、利用するためにいくつかの項目を入力する必要があります。筆者は当初、すべて登録する必要があると勘違いしていたのですが、実は必須でない項目もありました。
息子が登録する際は、ひとつずつ確認しながら、不要な項目はその理由も本人に説明しました。逆に、登録不要の項目でも、アカウントの「表示名」は送金の際に相手を確認できるので、登録しておくと安心です。
PayPayには、銀行口座やクレジットカードを登録して手軽にチャージできる機能がありますが、実は筆者は利用していません。個人の判断による部分ですが、万一スマホを紛失した場合の被害を最小限に抑えるためと、口座やクレジットカードの情報を必要以上に外部に登録しないようにしているからです。
もちろん、息子はクレジットカードを持っていませんが、良い機会なので決済サービスやネットショッピングで情報を登録することによるリスクも合わせて説明しました。情報の登録に加え、セキュリティに関しても顔認証や二段階認証について理解を深める良い機会になったと思います。
友人間での送金や割り勘
スマホ決済サービスは、店舗での支払いだけでなく、送金や割り勘機能も便利だと感じます。しかし、高校生の息子が友人同士で使うには、不安が残るのも正直な気持ちです。機能を説明した上で、友人間でのやり取りはトラブルが起こった際に人間関係に悪影響が出ることもあるので、慣れるまでは使用しないように伝えています。