3,000円から始める不動産投資!J-REITの魅力と運用するきっかけ
筆者は現在、不動産投資をしています。といっても、マンションや一軒家を所有しているわけではありません。ここで「現物不動産を所有しなくても投資ってできるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
実は不動産投資は、証券口座を使った「J-REIT(ジェイ・リート)」でも行うことができるんです。今回は、筆者が実際に行っているJ-REITについて紹介します。
現物不動産を所有しない「J-REIT」とは?
「J-REIT(ジェイ・リート)」とは、投資家から集めたお金を元に、投資のプロがマンションやオフィスなどの管理や運営、売買を行い、得られた利益を投資家に還元するというものです。投資信託の仲間で、運用で得られた利益は投資信託同様、分配金として投資家に還元されます。
投資信託と異なるのは、証券口座で売買を行い、価格も常に変化すること。また、J-REITはNISA(ニーサ)口座で取引できるため、通常かかる運用益に対する税金を非課税に抑えることができます。
J-REITの種類は豊富で、1口2万円くらいのものから数十万円を超えるものまで種類が存在しますが、やはり高額になるほど、初心者には手を出しにくくなるものです。
そこで筆者は、全J-REITを対象としたETF(上場投資信託)を保有。1口2,000円程度の資金から不動産投資を開始しました。
J-REITをはじめたきっかけは仕事以外の収入を得たかったこと
筆者がJ-REITを始めたきっかけは、仕事による収入以外にお金が入る仕組みが欲しかったことです。J-REITを仕事以外の収入源として選んだ理由は、主に3つあります。
筆者が選んだJ-REITでは分配金が年に4回入る
銀行の預金に利息がつくことを知っている人は多いのではないでしょうか?それと同じく、J-REITも銀行の利息と同じように、定期的に分配金が受け取れます。分配金の金額は運用利益により変動しますが、一般的に銀行の利息より高い利回りが期待できます。
また、預金利息の支払いは年に2回の銀行がほとんどですが、J-REITの分配金は、それよりも多い回数、分配金が受け取れるのも魅力でした。筆者が保有しているJ-REITでは年に4回、分配金が受け取れます。
分配金の受け取り回数は銘柄によってさまざまで、投資信託タイプのJ-REITでは、毎月分配金が受け取れるものもあります。将来、年金のような感覚で毎月収入を得たい人は、そちらを積み立てても良いでしょう。
運用するのが不動産&分散投資のため安定した運用が期待できる
J-REITによる投資先の不動産には、マンションや商業施設、オフィスビルなどさまざまな種類の建物があります。私たちが生活していくためには、住む場所や生活用品を買う場所(=建物)が必要不可欠です。日本に人が住む限り、建物の需要がなくなることないため、その建物を利用した運用での家賃収入がなくなることは、ほぼ考えられないでしょう。
現物不動産では、持っている不動産に借り手がいなければ収入はゼロになりますが、J-REITはたくさんの不動産を対象に分散投資をしているため、収入がゼロになることは考えにくいです。また、運用するのはプロの投資家のため、雲行きが怪しい物件は売却したり、今後収益が期待できそうな物件を新たに購入したりしながら、利益が出やすいように投資する不動産も変化させることができます。
筆者は以上の点から、J-REITは長期的に安定した収入が期待できると思いました。
若い内から積み立てることで種銭を成長させることができる
先ほど説明した通り、J-REITでは定期的に、預金利息より高利率の分配金を受け取ることができます。得られた分配金を消費に使うのではなく、再び投資に回すことで、さらに大きい分配金を得られる仕組みが作れるのです。これを「複利の効果」と呼びます。
複利の効果を得るためには、時間が必要です。1年より5年、5年より10年と、期間が長くなればなるほど、複利の効果を実感できます。そのため、若い内からJ-REITで資産運用していくと、老後には大きい収入が期待できると思いました。
投資を長いスパンで考えたとき、背伸びした金額を日々捻出するより、少額でもずっと続けられることが重要です。J-REITは少額で積み立てられるため、長期的な投資と相性が良いと思いました。