世界のお金を日本円にしてみたら 一番暮らしやすい国はどこ?

海外旅行は滅多にしない筆者ですが、今年のゴールデンウィークは長期であったこともあり、東南アジアを旅しました。海外旅行をすれば自ずと知らされるのがその国の「物価」です。「日本円にしたら○○円…」と目に留まるモノを換算していると、世界の物価事情が気になりだしました。
今回は世界のお金を日本円に換算して、どの国が暮らしやすいのか、読者の皆さんと考えてみたいと思います。
お金の価値をあらわす「ビッグマック指数」
世界各国で販売されているマクドナルドのビッグマック、この「世界共通の商品」の対価として決められた各国の価格は、必ずしも「同一価値」ではないのです。
本国アメリカのUSドルに換算した場合、本来であれば世界共通レシピのビッグマックは、各国通貨で同一の価値で価格が決定されるべきなのですが、実際には本国のビッグマックより、高い国もあれば安い国もあります。
アメリカと中国を例にしてみてみましょう。USドルと中国元、2国間の為替レートが1:6.4であるときに、ビッグマックの販売価格差が1:4であれば、中国では約38%、割安で販売されていることになります。
出典:The Economist – The Big Mac index
前記の現象はあらゆるモノやサービスにおいて存在しています。ビッグマック指数は「マクドナルドのビッグマック」をターゲットにして、指数化しているもので、メジャーな指数のうちの一つとして認識されています。
次の図は、2019年1月に発表されたビッグマック指数です。
出典:The Economist – The Big Mac index
日本は上位から23番目、本国アメリカと比べて37.5%も「割安」な価格設定である事がわかりますね。14.0%割高なのがスイス、さすが物価が世界一高い国として有名なだけあります。図には掲載しきれませんでしたが、最も割安なのはロシアで、本国と比べて64.5%も割安でした。(2019年7月10日現在)