相乗りタクシーを使いこなして交通費をおトクに節約する方法

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普段は電車やバスなどの公共交通機関を利用している人でも、時にはタクシーを使うこともあるのではないでしょうか。タクシーは便利ですが料金が高いのが困りもの。
しかし、相乗りタクシーなら料金を安くすることができます。

タクシー相乗りアプリ「nearMe.(ニアミー)」の使い方

東京都23区内のタクシー初乗り料金は410円で、約1kmの距離になります。それを過ぎると、237mごとに80円加算されます。
たとえば、東京駅から新宿副都心まで車で行くと約10kmですが、タクシーに乗ると3450円が目安の金額です。決して安くはありませんが、同じ方面に行く人と相乗りする人が見つかれば、半額ですむことになります。

タクシー相乗りアプリ「nearMe.」は、相乗りする人を探せるツールです。
まず、あらかじめクレジットカードを登録しておきます。タクシーで行きたい目的地を入力すると、相乗りできる人を見つけて自動的に通知されます。メッセージや電話で相手と合流し、相乗りの内容を確認したら一緒にタクシーに乗ります。

目的地までのルートと割り勘金額は、アプリが自動計算してくれます。途中で降りる人はアプリに登録してあるクレジットカードでの支払い、最後に降りる人が総額をタクシーのドライバーに支払います。
後日、途中で降りた人の料金は、最後に下りた人の金融機関の口座に、アプリを通じて振り込まれます。

「nearMe.」を使うおトクなメリット

雨の日や荷物の多い時、タクシーは便利な交通手段です。
また、駅から遠いイベント会場に行く時にも便利。相乗りアプリで料金が安くなれば、もっと気軽にタクシーを利用できるかもしれません。

実は、タクシーの相乗りは法律で禁じられています。バスのように、不特定多数の乗客を乗り合わせることは、やってはいけないことなのです。
たとえば、駅のタクシー乗り場でドライバーが、「○○まで行く人、あと2人乗れるよ」などと声をかけ、それぞれの乗客から料金をとる、ということは禁じられています

しかし乗客同士が、「△△まで行くんですけど、一緒に乗りませんか」と話合って乗り合わせることは違法ではありません
相乗りアプリの「nearMe.」は、相乗りする人同士をマッチングするサービスなので、違法にならずに相乗りができると仕組みなのです。

アプリを使う時の注意点

タクシーを相乗りするシーンとしては、終電を逃してしまった時や、夜遅くの帰宅でバスやタクシーの乗り場で長蛇の列ができている時なども考えられます。
相乗りは、料金が安くなるだけではなく、早くタクシーに乗れるので、急いで帰りたい時には利用したいと思う人も多いでしょう。

しかし、見知らぬ人に自宅が知られることにもつながりますので、注意が必要です。
また、深夜であれば、お酒に酔った人と乗り合わせる可能性もあります。トラブルに巻き込まれないよう、夜中の利用には慎重になるべきではないでしょうか。

まとめ

都心だけではなく、電車やバスが廃止になった地域の交通手段としても、相乗りタクシーは重要な役割を担えると期待されています。
こうしたことから、政府は相乗り型タクシーを解禁する検討に入りました。
2018年の実証実験では、乗客は料金が安くすみ、タクシー会社は限られた車を効率よく使えると好評だったようです。
交通サービスは今後も変化していくでしょう。新しいサービスから目が離せなくなりそうですね。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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