トイレットペーパーにも家賃が発生!?ストックコストと整理収納の関係
たくさん持っていると安心な日用品のストック。安売りやポイント○倍デーを狙って、お得に買いだめしている人もいるのではないでしょうか?
しかし持ち過ぎは禁物。お得に買ったつもりが、反対にムダになっているかもしれません。ポイントを押さえて賢く日用品をストックしましょう。
日用品のストック、持ち過ぎはデメリットも
日用品のストックはあると安心ですが、持ち過ぎるとデメリットが発生することがあります。まずは、ストックすることで具体的にどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
購入費用が余分にかかる
当然のことながら日用品の購入にはお金がかかります。「安いときに買っておこう」「腐らないから大丈夫」と、すでに十分にストックしているのに買ってしまうことはないでしょうか。
どうしても必要ではないものを買ってしまうと家計を圧迫することにもなりかねません。また買い物に行く際に車を利用していたら、ガソリン代もかかります。必要な量を必要なときに買うことが、適正なストック管理の基本です。
消費期限切れや劣化によるムダの発生
日用品や缶詰などの食品を持ち過ぎると、いつの間にか消費期限が切れたり劣化したりといった危険もあります。処分せざるを得ない状況になってしまうと、たとえお得に購入したとしてもムダになります。購入と消費のバランスを考えて、ストックすることが大切です。
ストック場所に支払う住居費
直接的な出費ではありませんが、日用品をストックしておく場所にかかる住居費もデメリットになる可能性があります。具体的には賃貸住宅であれば家賃、持ち家であれば住宅ローンがこれにあたります。
例えば、家賃6万円で60㎡のアパートに住んでいる場合。トイレットペーパーや詰替え用シャンプーなどの収納に2㎡使っていたとしたら、その部分に2,000円の家賃を払っていることになります。
押し入れいっぱいにティッシュペーパーやトイレットペーパー、頂き物のタオルなどが詰まっている様子を見かけることがありますが、その分ほかのものを収納できず生活スペースに溢れているとしたら、暮らしにくさに繋がります。
適正なストック管理に大切なIN・OUTのバランスと収納方法
適正なストック量を管理するには、家に入ってくる=INと消費する=OUTのバランスが大切。そして、管理しやすい収納方法にしておくことも重要なポイントです。
INとOUTのバランスが取れていないと感じる人は、自分がINとOUTどちらが多過ぎるのかを確認してみましょう。
【IN>OUT】ストックが多過ぎることによるデメリット
消費より購入のペースが上回っているケースでは、先述のとおり消費期限切れや劣化によるムダが起こります。また多く買い過ぎたものが収納スペースに収まらず家のあちこちに点在していると、管理が難しくなってしまうこともあるでしょう。「ないと思って買ったのに、実は家にあった」ということも起こるかもしれません。
たくさん買い置きがあると安心に繋がりますが、買い過ぎは節約と真逆の状態を生み、管理が難しいといったデメリットになります。
【IN<OUT】ストックが少ないことによるストレス
買い過ぎによるデメリットが多いことと同じように、ストックが少なすぎることもストレスになります。今使っているものがなくなった際、すぐに買いに行けるようなライフスタイルであれば問題ありませんが、そうでない場合は日常生活に小さなストレスを抱えることになります。
買い物できる店が遠い、仕事が忙しくて買い物の時間が取りにくいといった環境であれば、ある程度の買い置きが必要でしょう。
ストック収納のポイント
消費のペースに合わせた購入が適正なストック管理に繋がることが分かりました。しかし消費と購入のバランスが取れていたとしても「買ったはずなのに、どこにあるのか分からない」という状況では、結局ムダに購入を重ねてしまうことになります。
日用品や長期保存の食品などは、定位置を決めましょう。同じ種類のものを集めて、誰が見てもひと目でわかる収納にしておきます。定位置を決めたら、ラベリングしておくと分かりやすいです。
ボックスなどに入れて見た目を整えたくなるかもしれませんが、見えにくくなると買ってあることを忘れてしまう可能性があります。扉を開けるとすぐ見える、くらい簡単な収納方法がおすすめです。
飲料水などの災害時の備えにはローリングストックという方法があります。災害時だけ使うことにしていると、急に大量の飲料水が賞味期限を迎えることになり大変です。日常生活で使いながら一定数を確保するローリングストックにしておくと、賞味期限の管理がラクで災害への備えとしても安心です。