子育てと老後にいくら必要?【Z世代のマネー学】を見て夫婦で動き出したこと!
20代のZ世代もゆくゆくは結婚や子育て、老後について考える時期がやってきます。
そこで今回は「Z世代のマネー学」を参考に、子育てと老後に必要な金額を見つめ直してみました。また記事を受けて筆者夫婦が実践していることを紹介していきます。将来のお金について漠然とした不安がある方はぜひ読んでみてください。
結局子育てと老後にいくらかかる?
Z世代の中には「将来結婚して子供を持ちたい」と考えている方もいるのではないでしょうか?ただ物価の高騰や賃金の低迷などネガティブなニュースも見かけるので、結婚や家庭を築くことに不安を感じますよね。
そんなとき子育てや老後にどれだけのお金がかかるのかを知っておけば、不安は減らせます。まずは子育てにかかるお金から見ていきましょう。
子どもにかかる学習費総額
2022年で、筆者の息子は2歳になりました。これまでは養育費に食費や服飾費、保育費用などしかかかっていませんが、今後は教育費が大きくかかってくることが予想できます。文部科学省のデータをもとに、学習費総額を計算してみました。
学習費総額 | |
幼稚園から大学まで公立 | 786万1,158円 |
中学校まで公立、高校から大学まで私立 | 1,166万4,018円 |
幼稚園から大学まで私立 | 2,299万5,393円 |
最大で2,000万円以上の費用が必要なのは驚きですよね。上記の表は学習費しか含まれていないため、習い事や塾のお金も想定すると、最低でも800万円以上は必要だと感じました。
老後の生活にかかる費用
次に老後の生活にかかる費用を概算していきましょう。
出典:moneliy
※国民年金満額(780,900円)と厚生年金の合計金額 ※計算結果は目安です
ここで参考にした【Z世代のマネー学】は次の記事です。
「【Z世代のマネー学】老後資金2000万円問題とはなんだったのか。本当に必要な資金はいくら?どう準備する?」(https://moneliy.jp/investment/24805/3) |
夫の平均年収は約350万円です。厚生年金に35年間加入していた場合、65歳からはおよそ年間144万円もらえます。子どもが成長し、筆者が年収200万円程度稼げる状態が30年続いた場合は、最低でも年間111万円が支給されます。夫婦で合わせて年間255万円程度ですが、これで十分な生活ができるのでしょうか?
【Z世代のマネー学】で紹介されている総務省「家計調査年報」の2021年版を見てみました。2人以上の世帯の消費支出は、60~69歳の世帯でひと月28万円程度かかると示されています。年間で予想される消費支出は次の通りです。
28万円×12ヶ月=336万円
この時点で年金だけでは年間81万円足りません。また記事の内容にもある通り、病気・介護への備えも必要です。
もしもの病気や介護に備えるお金として、できれば、1人500万円を見込んでおきたいところです。シングルなら500万円、夫婦なら1,000万円という具合です。 (「【Z世代のマネー学】老後資金2000万円問題とはなんだったのか。本当に必要な資金はいくら?どう準備する?」から引用) |
夫婦で年間1,000万円も必要なら年金だけを当てにせず、しっかりと老後資金を用意しておく大切さが分かります。では、現在行っている投資でどれだけ補填できるのかを見ていきましょう。
現在の投資で見込める額
現在、筆者はつみたてNISAとジュニアNISAの2種類への投資を行っています。これらの投資を今後も続けていき、子どもの大学進学時(16年後の2038年)や65歳になったときに、どれだけの額が見込めるのでしょうか。以下の金額は2022年12月時点での年利を用いて、金融庁の積立シミュレーションで出た額を参考にしています。
つみたてNISA
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」毎月3万3,333円(年利5.88%)
(出典:「金融庁」資産運用シミュレーション)
16年間積み立てた場合の利益…約414万円
30年間積み立てた場合の利益…約2,051万円
同商品は比較的年利が良く、元本の2倍とはいかないものの、30年後に2,000万円の利益が見込めます。仕事をリタイヤしたあとは、つみたてNISAを売却していけば、老後の生活費を補填できると思いました。
ジュニアNISA
「eMAXIS Slim全世界株式オールカントリー」毎月4万6,000円(年利2.1%)
(出典:「金融庁」資産運用シミュレーション)
16年間積み立てた場合の利益…約165万円
30年間積み立てた場合の利益…約648万円
子どもの大学進学時の足しになるようにと始めたジュニアNISA。毎月の積立金額はつみたてNISAよりも大きいですが、年利が低いので大きな利益は見込めない状況です。シミュレーションでは16年後に165万円の利益と出ているので、学費の足しにするには少し心もとないです。そこで、筆者は資産運用に向けて新しいアクションを起こすことにしました。