スマホ端末の分割or一括購入!お得に使うならどっちを選ぶべき?

スマホ端末の分割or一括購入!お得に使うならどっちを選ぶべき?
マネーケア

「通信費や端末代はできるだけ抑えたい」と思っている方が多い中、最近はスマホを取り巻く環境も変わり、メーカーから直接スマホ端末が買えることも増えてきました。選択肢が増えたのは嬉しいことですが、「お得に買うなら何を選べば良いの?」と新たな迷いも生まれています。

そこでこの記事では、スマホ端末の分割と一括購入はどちらがお得かを中心に、できるだけスマホを安く手に入れる方法について紹介していきます。スマホの買い替えを検討中の方は、ぜひご一読ください。

買い替え前に知っておきたい!スマホを取り巻く現状

少し前までは、「スマホを機種変更する」といえば大手通信キャリアから購入するのが一般的でした。しかし近年は法律が改正され、販売メーカーから直接買えるスマホ端末も増えています。

スマホ端末を安く手に入れたいなら、この変化はぜひ押さえておきたいところ。ここでは、そんなスマホを取り巻く現状を簡単に確認しておきましょう。

2021年10月に「SIMロック」のルールが変わった

2021年8月に「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」が改正され、スマホを取り巻く環境が大きく変わりました。2021年10月以降に新たに発売されるスマホ端末には、「SIMロック」を設定せずに販売することが義務づけられたのです。

SIMとは、電話番号などの利用者情報が記録されている「SIMカード」のことで、通信サービスを利用するためには欠かせないカードです。これまでは通信キャリアが自社で発行したSIMカードだけで動作するよう、スマホ端末にロックをかけて販売することが一般的でした。

しかしSIMロックがかかった端末は通信キャリアの変更が自由にできないなどの弊害を生み、徐々に問題視されるようになったのです。そこで2021年10月から、本格的にSIMロックのルールが変更となりました。

ヨーロッパを中心に「SIMフリー」化が進む

SIMロックがかかっていないスマホ端末は「SIMフリー」と呼ばれ、近年は端末だけを購入し、通信キャリアは好きなところを選ぶという流れが生まれています。

SIMフリーはもともと国境を越えて移動することが多いヨーロッパを中心に広がった方式で、訪れた国のSIMカードを差せばすぐに使えることから重宝されていました。現在もヨーロッパからアジアまで広い地域でSIMフリー端末が使われており、近年ではアメリカでもSIMフリー化が顕著です。

日本でも徐々にSIMフリー化は進んでおり、「スマホ端末をメーカーから直接買う」という選択肢が生まれています。スマホをお得に購入したい方は、それぞれを比較しながら検討することがポイントといえるでしょう。

スマホ端末の分割or一括購入はどちらがお得?

今回、筆者が通信キャリアや各メーカーのスマホ端末価格を比較したところ、次のような2つの傾向があることが分かりました。

【傾向1】大手通信キャリアから買うなら「分割」がお得

通信キャリアが「docomo」「au」「SoftBank」のいずれかの方は、各社が提供する分割プログラムで購入すると、お得にスマホ端末が手に入ります。

ただしただ分割するのではなく、24回目で機種変更すれば以降の支払いが免除される分割プログラムへの加入が必要です。各社の呼び名は以下のとおりそれぞれ異なりますが、24回目で機種変更するという仕組み自体はほとんど変わりありません。

docomo:「いつでもカエドキプログラム」
au:「スマホトクするプログラム」
Softbank:「新トクするサポート」

iPhone13の本体価格で比較してみると、次のような結果となりました。

iPhone13・128GBの本体価格

※筆者作成(すべて税込表記)

このように一括だと10万円前後の端末が、分割プログラムを利用すると半額程度になります。またiPhone13の場合はメーカーでも分割プログラムが行われていますが、それよりも通信キャリア各社のほうが安いのも特徴でしょう。

利用期間や通信キャリアなどのしばりがあるため誰にとっても必ずお得とはいい切れませんが、通信キャリアを大手3社から変えない場合はこの方法がよいといえそうです。

【傾向2】iPhoneなど「下取りの有無」で価格が変わる端末も

メーカーから直接買える一部の端末では、分割か一括かではなく、下取りするスマホのありなしで値段が変わる傾向がありました。たとえばiPhoneユーザーの方がAppleから新しいiPhoneを購入すれば、モデルによって8,000円~80,000円で下取りしてもらえるのです。とくに海外メーカーのものはこの傾向が顕著でした。

そのため一部の海外メーカーのスマホ端末を直接購入する場合は、下取りできるかどうかが安く手に入れるためのポイントといえそうです。

続きを読む
1 / 2

mihoco

美容技術者からライターへ転職。ワークライフバランスの良い働き方を模索中です。 資産形成にも興味あり。情報を的確にとらえて分かりやすく伝えていけたらと思ってい...

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 2級ファイナンシャルプランニング技能士

プロフィール

関連記事一覧