投資信託でお金を増やしたいなら避けるべき5つのNG習慣

投資信託

投資信託は100円と少額から自動で積立することが可能で、面倒くさがりでズボラな方でも始めやすい投資商品です。

個人で購入できる投資信託は、現在、約6,000本あります。そして、その6,000本のほとんどが、実は「売る側にとって都合のよい金融商品」だということをご存じでしょうか?
購入時にかかる手数料「=販売手数料」が高いもの、投資信託を持っている間にかかる手数料「=信託報酬」が高いものがたくさんあります。
残念ながら「手数料が高い=運用成績が良い」ではありません

今回は、投資信託でお金を増やしたいなら避けるべき5つのNG習慣をお伝えします。

投資信託のNG習慣① 金融機関のおすすめを買う

銀行や証券会社などで、「投資信託を買ってみたいんですけど、初めてでよくわからないんです」と言うと、おそらく相談ブースに通されて、担当者が説明をしてくれます。そして、おすすめの商品を紹介してくれるでしょう。

親切で誠実そうなプロが多くの客にすすめている投資信託なのだから信頼できそう、かもしれません。
でも、金融機関のおすすめは、金融機関の売りたい商品。そして金融機関が売りたい商品は、金融機関が儲かる商品です。大抵、販売手数料が高く設定されている投資信託です。

ぜひ活用したいのがネット証券。同じような投資先の商品でも、信託報酬が安く設定されていることが多いからです。中には販売手数料が無料の商品(ノーロード)もあるほどです。払わなくて済む手数料は、できるだけ払わないのが鉄則です。

投資信託のNG習慣② 人気ランキングで上位にある投資信託を買う

金融機関の「おすすめ」は、あくまで「自分たちの利益を増やすため」という意味であることは、ご理解いただけたと思います。この”おすすめ”の意向は、金融機関などによくある「人気投資信託ランキング」にも反映されています。

ある銀行に行ったとき、壁に貼り出されている人気ランキングを見て、目を疑いました。そこには、手数料が高く資産形成には向かない「毎月分配型」「テーマ型」「ファンドラップ」といった商品が並んでいたからです。

いずれも手数料が高く、利益の出しにくいものばかりです。
つまり、この人気ランキングは投資家の人気を反映したものではなく、金融機関側が売りたい商品の一覧になっていると思われます。
もちろん、内容がよくて多数の投資家から支持される投資信託もあります。しかし、そうした投資信託は、まず金融機関の窓口にはないと心得ておくべきでしょう。

続いて、残りの投資信託のNG習慣3つを解説します。

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頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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