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【ミレニアル世代のマネー学】長期積立投資はいつやめるのがいい? 買い時よりも難しい「売り時」を考える

【ミレニアル世代のマネー学】長期積立投資はいつやめるのがいい? 買い時よりも難しい「売り時」を考える
マネーケア

ミレニアル世代・Z世代と呼ばれるみなさんがこれからお金を増やしたいならば、投資をすることが欠かせない…。そう聞いて、長期積立投資をスタートした方も多いでしょう。しかし、実は長期積立投資で難しいのは、「いつやめるか」です。

今回は、長期積立投資をやめるタイミング・やめてはいけないタイミングと、資産の取り崩し方についてお話しします。

投資は始める時よりもやめるほうが難しい

投資を始めるには、金融機関に口座を開いて、口座にお金を入金して、投資先を選んで投資する…といった手続きが必要です。確かに手間はかかります。最初は難しいと感じるかもしれません。しかし、口座開設ははじめに1回すればいいだけですし、購入する手順も数回やれば慣れるでしょう。

多くの金融機関では、毎月など一定のタイミングで自動的に商品を買い付けてくれる積立投資のサービスを用意しています。これを利用すれば、あとはお金さえ入金しておけば投資が自動的に進むので、長期積立投資も簡単にできます。

しかし、難しいのは投資をやめる時です。というのも、これまで購入した商品を売ると、利益や損失が確定してしまうからです。

商品を売らずに持っているうちは、商品の値動きによって利益や損失が変わります。保有している商品が買った時より値上がりして、売れば利益が出る状態を「含み益」、反対に商品が買った時より値下がりして、売れば損失が出る状態を「含み損」といいます。

しかし、商品を売ってしまうと、利益や損失が出てしまい、その後その商品が値上がりしようと値下がりしようと、利益や損失の額は変わらなくなってしまいます(実現益・実現損といいます)。

以前の記事(人間は損したくないのに損する行動を取ってしまう?1から学ぶ「行動ファイナンス」)でも紹介したとおり、人はできるだけ損したくないと考える生き物(プロスペクト理論)。利益を確定する時には「まだまだ値上がりするのでは?」、損失を確定する時には「もう少し待っていたら損失が少なくなる(なくなる)のでは?」などと悩んでしまうのです。やめるのが難しい理由は、こうした「損したくない」「得したい」という感情にあります。感情は、投資の最大の敵とも言われています。

長期積立投資をやめる3つのタイミング

では、長期積立投資をやめる時は、具体的にどんな時がいいのでしょうか。これには、3つのタイミングがあると考えます。

●長期積立投資をやめるタイミング1:ライフイベントが発生した時

結婚、出産、住宅購入、子どもの教育、さらには老後にいたるまで、人生にはさまざまなライフイベントがあります。ライフイベントには、普段の生活費とは別にまとまったお金がかかります。
投資の目的はあくまで「必要な時のためにお金を用意しておくこと」なのですから、ライフイベントが発生したら、そのライフイベントに必要な費用の分だけ資産を売却してお金を用意すればいいでしょう。

●長期積立投資をやめるタイミング2:目標金額に達した時

投資でお金をいくら用意するのか、目標金額を決めておけば、それを達成した時がわかりやすい売却のタイミングになります。
たとえば、「500万円の利益が出たら売る」と、目標の利益を定めてもいいですし、「資産1000万円になったら売る」と、目標の資産額を定めてもいいでしょう。目標金額を定めておけば、お金が増える様子を見ることで「目標達成まであと○万円!」と確認できるので、投資の意欲も途切れないで済みます。なにより、「もっと儲かるかも…」といった欲にとらわれずに売却できるのは利点です。

●長期積立投資をやめるタイミング3:資産が2倍になった時

資産が2倍になったら売るのもおすすめです。
たとえば、長期積立投資によって500万円の元手が1000万円になったとします。この時、元手の500万円分だけ売却すれば、今後どのように値動きしたとしても、元本割れにはなりません。しかも、仮に今後も値上がりすれば、残りの500万円がさらに増えて利益が出る可能性があります。

これらのタイミングのうちから、自分にいいと思えるものを1つ選んで、「売り時のルール」としておくのがいいでしょう。そうすることで、投資に感情を挟むことなく、淡々と取引ができます。

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頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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