スマホを持ち始めた高1男子、はじめてのキャッシュレス

スマホを持ち始めた高1男子、はじめてのキャッシュレス
マネーケア

「え?〇〇ってどういうこと!?」子ども目線の疑問

無事に登録できたPayPayですが、いざ使うとなると疑問がいくつか出てきたようです。息子は、これまでも筆者が使用している様子を見ていましたが、見ているだけと実際に使うのでは大きな違いがあったようでした。

支払い方法

PayPayでの支払い方法は2種類あります。ひとつは、アプリを起動して支払い用のバーコードを表示し、店舗側のスキャナーで読み取ってもらう方法。もうひとつは、アプリを起動してスキャンボタンから店舗のQRコードを読み取って、金額を入力し支払う方法です。

筆者が利用するスーパーなどは、ほとんどがQRコードを読み取る方法でしたので、スキャナーで読み取ってもらう方法はピンときていないようでした。支払方法について公式サイトの写真を見ながら息子に説明すると、納得できたようです。筆者も初めて利用する時はドキドキしたので、使い始めの数回は一緒に使うと安心ですね。

チャージ方法

PayPayを利用するには、PayPay残高にお金をチャージしておく必要があります。息子の場合は、セブンイレブンまたはローソンにあるATMからの現金によるチャージを想定していたのですが、このチャージ方法も疑問として挙がりました。

息子は自分の現金をわざわざPayPayにチャージして使うメリットを感じていないようでしたが、今後還元率の高いキャンペーンなどで使いたくなった時のために、実際にコンビニでチャージする様子を見せておきました。操作自体は簡単ですが、百聞は一見にしかず。公式サイトで説明を見るよりも、腑に落ちたようでした。

CMで聞く利用料

PayPayのアプリを入れてからしばらくすると、息子が慌てた様子で「CMでやってる利用料って何?PayPay使うのにお金が要るってこと!?3%振り込むって、どこに?」と聞いてきました。どうやらCMを部分的に切り取って聞き、有料アプリのように利用料が必要だと勘違いしたようなのです。

息子にはまず、CMで言っていた利用料とはPayPayを導入している店舗側が支払うものであること、3%というのは店舗に対してPayPay決済額の一部が還元されるキャンペーン(2021年9月時点)であること、今使っているPayPayのアプリは無料であることを説明しました。

これまで、当たり前のように親がクレジットカードやスマホで支払いをする様子を見ていても、店舗側がキャッシュレス決済に対する利用料を負担していることなど、息子は知る由もありません。これも良い機会だと思い、キャッシュレス決済を利用する側と導入している店舗側の費用負担についても話をしたのでした。

初めてのキャッシュレスはお金の理解を深めるよい機会に

高校1年生の息子の初めてのキャッシュレスは、思わぬ副産物がありました。きっかけは「親子間で送金ができると便利だな」と思ったことですが、リスクやセキュリティ、さらには世の中の仕組みまでを親子で共有するよい機会になったのです。

お子さまのスマホ決済を検討中の方は、事前にキャッシュレスについて親子で話をしてみてはいかがでしょうか。

井手本 亜希

元・汚部屋住人で片づけのプロ。整理収納アドバイザー1級。 幾度となくリバウンドを繰り返したのち、思考と空間整理の資格「ライフオーガナイザー®」を取得。 モノ...

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