少ない資金で株を始めたい!単元未満株投資の魅力と類似商品との違い
「株を始めたいけど資金がない」「株式投資は初心者だから怖い」と思っていたときに筆者が見つけたのが、単元未満株投資です。初期投資額が少なくて始めやすいということに興味を持ったものの、調べていくうちに疑問点がでてきました。
この記事では、単元未満株投資とはどういうものか、メリットやデメリット、単元未満株投資を始める際に知っておきたいことなどをまとめて紹介します。
単元未満株と株式ミニ投資・株式累積投資は何が違う?
単元未満株投資について調べていくと、「株式ミニ投資」や「株式累積投資」といった用語に出くわしました。どれも少額で株式投資できる商品ですが、まずは何が違うのかを確認していきましょう。
単元未満株投資とは?
単元未満株投資とは、1単元に満たない株式への投資をいい、単元未満株として取引きできる銘柄は、証券会社によって異なります。
そもそも単元とは、株式を売買する際の売買単位のことをいい、銘柄によって違うのが特徴です。そのため、A株の1単元は100株で、B株の1単元は1,000株といったように異なります。
株式を保有すれば株主となり、単元未満株保有者に関しても一部の株主権が認められるのが特徴です。その代表例が配当金で、単元未満株の株主も株数によって配当金を受け取れます。ただし、単元未満株だけを保有している株主には、議決権は与えられません。
似ているようで違う!株式ミニ投資
筆者が、単元未満株投資について調べていくと、株式ミニ投資というものにも出会いました。どちらも単元に満たない株式への投資ですが、定義が少し異なります。
株式ミニ投資は、1単元の10分の1単位で株式を売買する方法。たとえば、1単元100株の株式を株式ミニ投資で購入しようとすると、売買単位は10株、20株、30株となります。単元未満株投資であれば、1株から購入でき、15株買うことも32株買うことも可能なので、株式ミニ投資との違いがわかるはずです。
株式ミニ投資の株主も、株主の権利は一部認められ、配当金などは株数に応じて受け取れます。しかし、単元未満株と同様に議決権がないのが特徴です。
同じようなものが多い!株式累積投資って何?
もう1つ筆者が気になったのが、株式累積投資というもの。これは、毎月決まった金額で株式を購入する方法をいいます。基本的に、毎月1万円以上1,000円単位の購入です。
決まった金額で買えるだけの株数を買っていくので、どちらかというと積み立てと同じ感覚といえるでしょう。株式累積投資も他の投資方法と同様に、配当金は株式数に応じて受け取れますが、議決権の行使はできないのが特徴です。
単元未満株投資を始めるメリットやデメリット
単元未満株や同じような商品との違いがわかった上で、単元未満株投資のメリットやデメリットを考えていきましょう。
単元未満株投資のメリット
単元未満株投資におけるメリットは大きく3つです。
メリット1:少額から投資できる
メリット2:配当金を受け取れる
メリット3:追加購入が自由
通常の株式投資であれば、1単元ごとの購入になります。そのため、1単元1,000株・株価1,000円の株式を1単元購入しようと思えば、手元資金には少なくとも100万円以上必要です。しかし単元未満株投資であれば、1株から購入できます。
少額から投資できるので、1銘柄に集中投資でなく、さまざまな銘柄に分散投資することも可能です。集中投資では1つのところに投資するので、もしそこが倒産すると資金が0になりますが、分散投資であればそのリスクを下げられるというメリットもあります。
次に2つ目のメリットは、単元未満株の株主も配当金が受け取れるということ。企業によっては単元未満であっても、株主優待を行っているところもあるので、確認すると良いでしょう。
3つ目のメリットは、追加購入が自由なことです。単元未満株投資は、通常の株式とは購入方法が若干違いますが、毎日株価が変動しているのは同じです。そのため、株価が下がったと思えば、追加で購入もできます。また、時期を分散して購入すれば、高値買いを軽減する効果も期待できるでしょう。
次に、単元未満株投資のデメリットについて紹介します。