株主優待を楽しもう!クロス取引を使って実質ゼロ円で優待ゲット

マネーケア

株を保有しているとお得な優待が受けられる「株主優待」。私が投資を始めるきっかけになった理由のひとつです。しかし株価は変動するもの。優待をもらえても購入後下落すれば損失になってしまいます。

今回紹介するクロス取引を使えば、実質ゼロ円で売買でき、損失リスクを抑えることが可能!詳しく紹介していきましょう。

【ステップ1】株主優待を受けられる条件とは?

株主優待は、ただ株を保有していたら受けられる…というわけではありません。まずは、株主優待を受けられる条件を見ていきましょう。

必要株数・年数を保有している

株主優待を受けるには、企業が決めた必要株数を保有している必要があります。日本株は100株まとめて売買することが基本のため、株主優待を設けている企業の多くは、100株を基準に設定。

中には500株、1,000株…と、保有株数に応じて優待の内容が豪華になっていくものもあります。また、1株保有しているだけで優待を受けられるものもあるため、「ミニ株」と呼ばれる100株に満たない少ない単位から挑戦したい人は、該当銘柄を探してみると良いでしょう。

また保有株数のほかに、保有年数に応じて株主優待を設けている企業もあります。その場合は、規定年数中に一度も売却せずに保有しておく必要があります。この場合、次の見出しで紹介するクロス取引は使えません。

権利確定日に現物株を保有している

株主優待や配当金が受け取れる権利が得られる日のことを、「権利確定日」と呼びます。しかし、権利確定日当日に株を購入しても権利を得ることができません。権利確定日より2営業日前の「権利付き最終日」に株を買っておく必要があります。

権利確定日に保有しておけば、その翌日以降は売却しても大丈夫。しかし、人気の優待銘柄は、権利確定日後に売却されることが多く、株価が下がることもしばしば。せっかく優待を得られても、損失が出てしまえば本末転倒です。それを防ぐために、クロス取引を利用している人もいるんですよ。

【ステップ2】クロス取引の仕組みを理解してゼロ円で株主優待をゲット!

クロス取引という名前で親しまれている「つなぎ売り」ですが、一体その仕組みはどうなっているのでしょうか?

クロス取引の仕組み

クロス取引の仕組みは、通常通り株を買う「現物買い」と、証券会社からお金を借りて取引を行うための信用口座を使った「信用売り」を、同時に成行注文(値段を指定せずその場の金額で注文)で同一数発注。買いと売りを同時に保有することで、株価下落時のリスクを抑えることができるのです。

例えば、1株200円の株をクロス取引しようと保有した場合、

・300円に値上がりした場合 → 現物買いは+100円・信用売りは-100円
・100円に値下がりした場合 → 現物買いは-100円・信用売りは+100円

となり、株価がどちらに転んでもプラスマイナスが相殺される仕組みなのです。

クロス取引での優待権利のもらい方!権利付き最終日がキーに

株主優待を受けたい銘柄を、権利付き最終日に現物買いと信用売りで成行注文します。このとき、“買い注文は現物でする”のが最重要ポイント!

信用口座で買い注文もできますが、証券会社から借りたお金で購入した株は自分のもの扱いにはなりません。そのため、現物として保有することができないのです。先に話しましたが、株主優待の対象になるのは「現物で保有している株」のみ。信用買いしてしまうと優待の権利がもらえなくなるので、必ず覚えておいてくださいね。

権利落ち日以降に決済

権利確定日を過ぎれば、株主優待の権利がもらえます。そのため権利確定日翌営業日にあたる「権利落ち日」に、保有していた現物買いと信用売りを決済しましょう。

・現物買い=売却
・信用売り=現渡

上記のように決算をします。これで優待銘柄の売買が終わり、手元には株主優待だけが残っている状態になりました。

続いて、必ず知っておきたい、クロス取引の注意点について解説します。

続きを読む
1 / 2

marunon

2018年に投資をスタートさせた3児の母。 資産運用を通してお金の基礎知識をつけたいと思い、2020年にFP3級を取得。 マイペースに継続できる投資を心掛け...

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 3級ファイナンシャルプランニング技能士

プロフィール