株式投資で初心者がやりがちなNG行動とは?
1点集中買い、1点集中売りに注意!
福沢「株式投資の場合、『1点集中』は失敗する可能性があるんだ。どういうことか説明するね。」
1・「二度に買うべし、二度に売るべし」と「天井知らず、底知らず」
福沢「何度も言うけど、株を買う時は『二度に買うべし、二度に売るべし』だよ。」
夏目「はい!時間もお金も分散させることで、リスクを抑えられるんですよね。」
福沢「売る時も『二度に売る』を心がけてね。初心者に多いのが『〇〇円になったら利益確定しよう』と決めても、実際に株価が上がると『もっと上がるんじゃないか?やっぱり持っていよう』になってしまって、中々売れないこと。でも、そうしているうちに株価が下がってしまう、ということがよくあるんだよ。」
夏目「天井で売ることも、底値で買うことも無理だと心得ます!」
福沢「そうだね。『もっと上がるかも(下がるかも)』と思ったら、半分売って(買って)様子を見るといいよ。」
損切りするのか長期投資にするのか、きちんとルールを決めずに始めてしまう
福沢「株式投資は、どういう投資を行うのか、自分でルール決めをすることが大切なんだ。ルールを決めずに株式投資を始めると、失敗につながることがあるから注意が必要だよ。」
1・長期保有のつもりで株を購入したのに、下がった途端不安になって売ってしまう
福沢「『株主優待を楽しみたいから長期保有で』と株を買ったお客様がいたんだけど、その後、チャイナショックが起きて株価が軒並み下落した時『株価が下がって不安だから』と、底値で売ってしまったんだ。その後株価は元に戻ったので、本当にその方は『売って損しただけ』になってしまったんだよ。業績が悪い企業ではなかったので、当初決めた投資スタンスを貫いて、『長期保有』に徹することができれば損は出なかったのに!と思ったよ。」
2・短期保有のつもりで株を購入したのに、損切りできない
福沢「あるお客様は、企業に関する良いニュースが出た時『流行に乗りたい』と短期保有のつもりで株を購入したの。だけど思ったより株価が上がらず、そのうち株価が下落してしまって。『ニュースになったんだから上がる。業績も良くなるはず』と手放せないでいるうちに、買値から20%くらい下がってしまったんだ。」
夏目「さっきと逆で『最初に売って他の銘柄を買っていたら…』というパターンですね。保有継続か塩漬けか、本当に難しい問題です。どうすれば、この失敗を防げたんでしょうか。」
3・こういう失敗をしないためにはどうしたらいい?
福沢「夏目ちゃんは、保有している銘柄が値下がりしたらどう思う?」
夏目「『長期保有で優待や配当を受け取りたいから気にならない!』という気もしますし、『不安で仕方ないから早く手放したい!』と思っちゃう気もします。」
福沢「『どっちにすればいいかわからない』という状態は、さっきのような失敗に結びつきやすいんだ。どちらが正解ということはないからね。大切なのは、自分で塩漬けするルールや損切りするルールを決めておくことだよ!
例えば『〇%上がるまで売らない。〇%下がったら売って様子見。業績や見通しが悪くないなら〇円でナンピン買いする』というようにね。」
夏目「なるほど!私は長期投資を想定しているので、今は売ることは考えてないです。その場合は『業績が悪くなるなど想定外のことが起きない限りは売らない。株価が下がっても塩漬けにして戻るのを待つ。〇円になったらナンピン買い』というルールでもいいんですか?」
福沢「いいと思うよ!自分で決めたルールに沿って取引すれば、失敗しても『次からはこうしよう』と思えるし、勉強になるよ。」