初詣の正しい参拝方法とは?マナーとポイントをチェック
初詣は新年を迎えて初めて神社やお寺にお参りして、その年の無事を祈ることです。無病息災や家内安全などをお祈りすることが多いですね。
そんな初詣ですが、ただ何となく行っている、という人も多いのではないでしょうか。
きちんと理由や風習を知ってから行くと、また新たな気持ちで新年を迎えることができますよ。そこで今回は初詣について詳しく見ていきましょう。
初詣の由来とは
そもそも初詣とはどこから来たのでしょう。
由来としては諸説ありますが、古くから日本にあった、新年を平安に暮らすために、大晦日の夜から元日の朝にかけて、氏神の社に籠もり祈願する「年籠り」という習慣からきたといわれています。
その年籠りが、大晦日に行うものと元旦に行うものに分かれ、元旦に行うものが現在の初詣になったといわれています。
正しい参拝方法とは
それでは、手水舎(ちょうずや)での身の清め方、「二礼二拍手一礼」の作法をしっかり頭に入れておきましょう。
手水の手順
1.右手でひしゃくを持ち、左手に水をかけて清めます。
2.ひしゃくを左手に持ち替え、同じように右手を清めます。
3.再び右手にひしゃくを持ちかえて、水を左の手のひらで受けて口をすすいで出します。この時、ひしゃくに直接口をつけてはいけません。
4.口をすすいだら、もう一度左手に水をかけて清めます。
5.最後に、水の入ったひしゃくを立たせ自分が持った柄の部分を流し、ひしゃくを伏せた状態で元の場所に置きます。
神社での拝礼の手順
1.神前に進み、姿勢を正して賽銭箱にお賽銭を入れます。
2.姿勢を正して鈴を3回鳴らします。
3.90度を意識して深いお辞儀をゆっくり2回します(二礼)。
4.胸の前で2回、拍手をします(二拍手)。拍手は肩幅まで両手を広げ、手を打つ際に右手を少し下にずらすようにします。
5.指先を揃えて手を合わせ、お祈りをします。
6.最後にまた、90度くらいの深いお辞儀をします(一礼)。
参拝でのお祈りの時に、いきなりお願い事をしていませんか?
まずは自分の名前・住所、そして「昨年はありがとうございました」など、前年の感謝や報告を述べてから一つだけお願いを唱えるようにしましょう。
いつまでに行けばいいのか
いつからいつまでという明確な決まりはないですが、三が日中に行くという考えが浸透しています。しかし他にも1月中に行けばいい、という考えもありますので、期間については厳密に考えず自身の予定と相談して行くのがいいでしょう。
また、行く場所は特に信仰しているものがなければ神社・お寺どちらでも構いません。
そしてお賽銭についてですが、多ければ多いほどご利益があるというわけではないので、気持ちがあればいくらでもいいでしょう。
ですが、「遠縁」を想像させる10円玉を避け、「ご縁」を連想させる5円玉や50円玉が理想かもしれません。
人気の初詣スポットはここ
初詣は神社・お寺はどちらでもよく、近所の小さなところでも全く問題ありません。しかし毎年多くの人が集まる有名な初詣スポットでは出店や屋台が軒を並べ、お祭りのようになっているため初詣を終えた後でも楽しむことができます。今年はすこし頑張って、有名どころに足を運んでみてはいかがでしょうか。
・明治神宮(東京)
・伏見稲荷神社、平安神宮(京都)
・住吉大社(大阪)
・十日恵比寿神社(福岡)
などが、全国でも有名な初詣どころとなっています。ほかにも、祀られている神様やご利益で決めるというのもいいでしょう。
いかがでしたか
初詣はどこか曖昧な部分が多かったですが、これで少し明確になったでしょうか。やはり、意味や由来を知ってから行くのと知らずに行くのとでは、初詣に対する思いや姿勢が変化します。新しい年を迎えて1番はじめにおこなう初詣、有意義なものにしましょう。