海外旅行保険の補償額は、いくら必要?海外の医療事情

保険

海外旅行に行く時に気になるのが海外旅行保険。海外旅行先で病気やケガなどにより現地の病院で治療を受けた場合にかかる医療費などのリスクに備え、海外旅行保険には加入しておきたいところです。海外で治療を受けると医療費は高額になるとは耳にするものの、海外で治療を受けると治療費はいくらぐらいかかるのでしょうか?

今回は、海外旅行保険の補償額を選ぶ際の参考にしたい、海外の医療事情についてお伝えします。

海外で入院、手術したらいくらかかる?

海外旅行先では、日本で加入している健康保険証は利用できないので治療費は「全額自己負担」になります。治療費は国によっても病院によっても異なりますが、外務省の「世界の医療事情(平成29年10月23日)」では、海外の大使館・総領時館に在勤している医務官が現地で収集した情報を元に掲載されていて、大変参考になります。

例えばアメリカの医療費は非常に高額ですが、中でもニューヨーク市マンハッタン地区は同区外の2倍から3倍とも言われています。一般の初診料は150ドルから300ドルかかり、入院した場合、室料だけで1日数千ドルの請求を受けます。上腕骨折で入院手術(1日入院)は1万5千ドル、急性虫垂炎で入院し手術後腹膜炎を併発したケース(8日入院)は7万ドルです。為替レートが1ドル110円だと約770万円と、日本では考えられないくらいの高額になります。

「病気やケガなど1回の入院で数百万円から1千万円になることを覚悟してください」とも記載があるよう高額になるケースを考えて海外旅行保険に加入していると安心です。

【海外治療費目安(虫垂炎のケース/2016年8月時点調べ)】

出典元:ジェイアイ傷害火災保険株式会社HP「海外での医療事情」より

事故件数は少ないけど、可能性はゼロではない

外務省の「2016年(平成28年)海外邦人援護統計」によると、2016年の海外渡航者数1711万6420人のうち大使館、総領事館、領事事務所等で「傷病」につき擁護した人数は716人で、そのうち短期滞在は242人となっています。海外渡航者数の全体からみると件数は少ないので過度な心配は不要ではありますが、可能性としてゼロではありません。

海外旅行保険の加入を検討する前に確認しておきたいのが、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険です。保有しているクレジットカードに海外旅行保険が付帯されているから安心というわけではありません。「自動付帯」なのか旅行代金をクレジットカードで支払うことが条件となる「利用付帯」なのかなどの適用条件を確認しましょう。

複数枚クレジットカードに加入している場合、「死亡・後遺障害」の補償については、保有している複数のカードのなかで補償金額の最高額が適用されますが、「傷害治療費用」「疾病治療費用」は保障金額を合算することができます。
保有しているクレジットカードに付帯する海外旅行保険の適用条件、補償額を確認の上、不足と考えるのであれば別途、海外旅行保険の加入を検討しましょう。

まとめ

補償額はクレジットカードに付帯されている補償額があれば十分と考える方は、公的医療保険に加入している人が日本国内で保険適用となる医療行為による支払った医療費の一部が返還される「海外療養費制度」もおさえておくとよいでしょう。
高額な医療費の支払いに不安がある方は、「治療・救援費用」が無制限(1事故/1疾病あたり)となる補償のある海外旅行保険に加入がおすすめです。

今関 倫子

ファイナンシャル・プランナー 外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転...

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