株価が下がった時はどうしたらいい?株は運用期間が重要!

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マネーケア

短期投資、中長期投資、自分はどっち?メリットとデメリット

夏目「短期投資から長期投資まであることはわかりましたけど、私はどれを選べばいいんでしょうか?」

福沢「短期投資や中長期投資にはそれぞれメリットやデメリットがあるから、しっかりチェックして自分はどれに向いているのか確認することが大切だよ!」

短期投資のメリット

・短期的な売買を繰り返すため、すぐに損益が確定する。
・評価損を持ち越さず損切りをするため、塩漬けによって資金が使えないということがない。

短期投資のデメリット

・購入してもすぐに売却してしまうため、大きな利益は期待できない。
・業績よりも目先の値上がり益を重視するため、ギャンブル性が高くなってしまう。
・相場をこまめにチェックする必要があるため、会社員など取引時間中に仕事をしている人には難しい。

中長期投資のメリット

・好きな企業や成長を見守りたい銘柄を購入した後長く保有できる。
・会社の成長性による値上がり益と配当や優待などで利益が大きくなる可能性がある。

中長期投資のデメリット

・基本的に銘柄を入れ替えないため、資金効率が悪い。(資金が寝かされる、とも言います)
・「株価が上がっても下がっても売らない」と油断して、市場の動きのチェックが疎かになる可能性がある。

福沢「中長期保有でも、「自分が予想した業績になっているかな?」と定期的にチェックするべきだね。」

夏目「どの運用方針にも、メリットとデメリットがあるんですね。損切りにもメリットとデメリットがあるんですか?」

福沢「いい質問だね。次は、損切りのメリットとデメリットを見ていこう!」

株式投資に欠かせない損切りのメリットとデメリット

福沢「投資の世界には『見切り千両、損切り万両』という言葉があるんだよ。株式投資は、買う時より売る時のほうが難しくて、自分が買った銘柄を見切ることにも価値があるけど、損切りにはその何倍もの価値があるという意味のことだよ。」

夏目「そんな言葉があるんですね!勉強になりました!」

1・損切りをするメリット

福沢「損切りをすれば、それ以降は証券会社の取引画面で評価損の表示を見なくて済むから、それによって、精神的に楽になるケースが多いよ。」

夏目「精神的なメリットは大事ですね…」

福沢「他にも損切りによって現金化した資金で違う銘柄を買うことで、出した損をカバーできる可能性が生まれるのもメリットだね。」

2・損切りするデメリット

福沢「損切りでは損失を確定するため、投資した資金は減って戻ることになるよね。損切りの最悪なパターンは、損切りした後で株価が元に戻り、「損切りした分だけ損した」となってしまうこと。そうならないためには、株価が下がった時に「なぜ下がっているのか」を冷静に考えることが大切なんだよ。」

夏目「考えなしに『値下がりしたから損切り』としてしまうと、かえって損をしてしまうんですね。難しいな…」

福沢「『損切り貧乏』という言葉もあってね、やたらと損切りしている人は利益が出ないものだよ。」

3・一般的に損切りする時のルール

夏目「損切りする時のコツやテクニックってあるんですか?」

福沢「細かい話はまた後でするけど、一般的な損切りのルールを解説しておくね。今は、『損切りする時にはルールがあるんだ』ということがわかればOKだよ!」

損切りのルール

①ローソク足が移動平均線を割り込む

福沢「5日線、25日線というのは移動平均線のことで、5日というのは市場が開いている5営業日の事を指しているんだよ。移動平均線とは、簡単に言うと株価の動きを平均化したものなんだ。」

夏目「ということは、5日線は『株の5日間の動きをグラフにしたもの』という事ですね。」

福沢「その通り!短期的な株の動きを見る事ができるよ。25日線は『25日間の株価の動きをグラフにしたもの』だね。」

夏目「今度は中長期の株の動きを見る事ができますね。」

福沢「そう!『5日線、25日線を割り込む』というのは『株が下げ調子になりそうだな』ということを示唆しているんだ。」

②デッドクロスする

夏目「デッドクロスって何ですか?ちょっと、怖そうな名前です。」

福沢5日線が25日線を上から下に抜く現象のことだよ。」

夏目「そっか、短期的に株が値下がりしてきているということですね!」

福沢「そう、夏目ちゃんわかってきたね。デッドクロスは『株価が下げ基調に変わりました』というサイン。「下げ基調が長そうだ」と思ったら、売って現金化しておきます。もちろん、デッドクロスしたからと言って100%株価が下がるわけでは無いんだけど、一つの目安として覚えておいてね。」

③底値圏だと思って買ったら前回の底値を割った

福沢「投資の世界には、「しまったは手仕舞い」という格言があるんだ。」

夏目「どういう意味なんでしょう?」

福沢「下げ止まるだろうと思っていた株価がもっと下がったり、思っていたよりも業績が悪かったりと『しまった!そうなったか!』と判断を誤った時は潔く損切りした方がいい。という意味だよ。」

夏目「なるほど、判断を間違えてしまった時も、軌道修正する事が大切ですね!」

④自分自身で~%下がったら売ると決める
福沢「自分の中で『いくらまで下がったら売ろう』『買値から~%下がったら売う』と決めておくやり方もあるよ。」

夏目「あらかじめ、具体的な数字やルールを決めておけば、いざという時も行動・判断がしやすいですね!」

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成瀬なぎさ

証券会社で営業を経験。 退職後、投資の正しい知識を広めるためにライターの道へ。 金融関連の記事のライティングをメインで行なっている。 フィナンシャルプランナ...

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