確定申告の時期をうっかり忘れた場合はどうすればいい?

税金

確定申告をしないと、住民税の支払い漏れも

所得税が国に収める税金であるのに対して、住民税は地方自治体へ納める税金です。確定申告書を提出していれば、住民税の計算は市区町村の役場が自動で行ってくれますので、あえて住民税のための申告は不要です。

しかし確定申告をしていない場合や、申告期限をずいぶんと過ぎてから提出された方は、本来の住民税との差額が発生している可能性があります。

給与や支払いの調書は、支払い元の企業などから税務署へ情報が伝わっていますので、確定申告をしていないことを理由に、住民税がゼロになるなどという事はありません。
むしろ所得税の還付のある方であれば、住民税は本来よりも多く支払うようになりますので、確定申告を行い、所得税の還付を受け、本来の所得額に応じた住民税の納付額を再計算してもらう必要があります。

また、住民税にも所得税の延滞税のような、「延滞金」という名目のペナルティがかかりますので、期限内に収める必要があるのは、所得税も住民税も、同じということです。

まとめ

いずれにしても申告期限内に提出するように、医療費控除に必要な領収証などはきちんと保管しておき、生命保険料控除に使う控除証明書なども同様に捨てないようにしなければなりません。
副業であれば日ごろから経費の管理は、まめに行うことをオススメします。年末に慌てて領収書を整理するのは、ストレスになるものですし、支出の管理は個人で行うスモールビジネスにおいても不可欠なものです。

令和初の確定申告は、ノンストレスで行う事が出来るよう、早速今のうちから準備をしましょう。

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佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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