女性のおひとりさま、老後はいくらかかる?
老後
老後のためにどのくらい貯金できる
老後の生活は人ぞれぞれですが、ゆとりある老後を過ごそうと思ったらやはり年金だけに頼らず自助努力が必要です。
老後の支出と年金金額の差額を貯蓄で補うとすると、年収の少ない人の方が老後のための資金は多めに準備しなければなりません。年収ごとに貯蓄しておきた金額を考えてみましょう。
年金だけでは足りない金額(単位:万円)
図:筆者作成
例えば年収240万円の場合、年金受給額と支出の差額は5万4,000円、26年間だとすると約1,600万円が足りません。またゆとりある老後を過ごすための金額は夫婦で36万円と言われていますので、半分の18万円だとすると約2,200万円の準備が必要です。
また、年収420万円の場合も、約700万円、ゆとりある老後のためには1,300万円が必要となります。
現役時代の収入によって年金の金額が決まりますので、収入が少ない人の方が準備しなければならない金額が多くなります。
毎月の貯蓄金額の負担を抑えるためには、時間を味方につけて積立をすることです。少ない金額でも時間をかけることで目標の金額を準備することができるようになります。
年収が少ないから貯蓄できないと諦めず、少額からでも積立をしておくといいでしょう。
老後をイメージしながら現役時代を過ごすことが大事
老後に必要なお金は、贅沢をせずに質素な暮らしでいいのか、たまには旅行などをして楽しむようなゆとりある老後を送りたいのかによって変わります。そのためには現役時代にある程度イメージしておくといいでしょう。
また、65歳をすぎても、元気で働けるのであれば働いて収入を得ることもできます。
あるいは、現役時代に老後にも収入が入る仕組みを作っておいてもいいでしょう。楽しく過ごしている老後を想像しながら、少しずつでも楽しみながら貯める努力をしてみましょう。
執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP) 黒須 かおり