マネー初心者でも分かる!個人年金の「終身年金」とは

年金・社会保険

老後の生活資金準備の積立商品として保険会社が取り扱う個人年金保険がありますが、受取方法には「確定年金」「有期年金」「終身年金」と3種類あります。今回は「終身年金」の特徴を確認します。

特徴

終身年金は、65歳といった一定の年金受給開始年齢以降「生きている限り」一生涯、年金を受け取ることができます。
一生涯、約束された年金額を受け取ることができるので、老後への安心感を得ることができますね。
ただ契約時点に受給開始年齢以降、一生涯、年金を支払うことを約束しているため、「確定年金」や「有期年金」に比べて保険料は高いです。

保険料に見合った貯蓄商品としてのお得感があればいいですが、
個人的には、高い保険料に見合った良さはあまり感じられない印象です。

終身年金で元を取るのは90歳より先

終身年金は原則、死亡すると契約は終了し年金支給はストップします。それは受給開始後、すぐに万が一のことがあっても同様です。残された家族も年金を受け取ることはできません。

そのため、終身年金は最低限の年金受取保証期間を付けておくことが多いです。しかし、保証期間をつけると、さらに保険料は高くなります。

ある保険会社を例に確定年金と終身年金を比較してみます。

【比較条件】
保険料払込満了/年金開始年齢65歳、年金額60万円

確定年金から見てみます。20歳、30歳とも、65歳から10年間年金を受け取れば総額600万円の年金受給となり元本割れはありません。
仮に、10年間受け取ることなく死亡した場合でも、残額は家族が受け取ることができます。

一方、終身年金を見てみます。20歳は27年、30歳は28年、経過しないと、年金受取額が保険料払込総額を上回らない結果となりました。いずれも90歳台まで長生きしないと元を取れません。

終身保険は、長生きをするほど得をする仕組みになっていますが、保険料払込総額と年金受取総額との損得の境目は90歳以降となります。高い保険料を払い、年金受給開始後、早々にもしものことになった場合、10年保障をつけていたとしても、払い込んだ保険料の半分も戻ってきません。

ある意味、終身年金は長生きにかける「一か八か」的な仕組みであることを理解した上での検討が必要です。

まとめ

終身年金は、一生涯年金を受け取ることができる安心感だけに目を奪われてしまうと、高い保険料を払い続けたにも関わらず、死亡のタイミングにより大きく元本割れをしてしまうという、思わぬ落とし穴に落ちてしまうこともありますので気を付けましょう。

寺野 裕子

てらのファイナンシャルプランニングオフィス代表 CFP ・1級FP技能士、投資助言業 2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等か...

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