やってしまった!失業保険にまつわる失敗談から学ぶ注意ポイント

年金・社会保険

勤めている会社を退職し、次の仕事を見つけるまでの間に支給される「失業保険」。しかし、実際に給付を受けるためには、さまざまな決まりに従わなければいけません。
今回は、実際に起きた失業保険にまつわる失敗談をご紹介。もらい損ねないためにも、失敗談から学びを得ていきましょう。

「被保険者期間」について無知だったため失業保険を受け取れず

失業保険とは、雇用保険の失業給付(基本手当)のこと。失業保険は、「勤めている会社を辞めた人が誰でも受け取れるもの」という認識である人が多いですが、実はそうではありません。ここでは、失業保険を受け取れなかった失敗談と知っておきたい情報についてお伝えします。

被保険者期間について知っておこう

失業保険の落とし穴としてまず知っておきたいのが、雇用保険の「被保険者期間」。失業保険の給付を受けるためには、離職日よりも前の2年間に「12ヶ月以上」の被保険者期間が必要となります。会社都合で退職した場合は、「6ヶ月以上」の被保険者期間があればクリアできるケースもあるので、あらかじめ確認をしておきましょう。

被保険者期間のカウント方法が少し特殊であるため、受け取れると思っていた失業保険が受け取れなかったという失敗談も多く寄せられています。では、実際に筆者の友人が経験した失敗談をご紹介しましょう。

【体験談】被保険者期間の知識がなかったがゆえに…

「2年前に入社した会社を、先日退職しました。次の就職先が決まっていない状態だったので、失業保険を受け取りながら新しい就職先を探そうとしていた矢先、驚きの事実を知ってしまったのです。

ハローワークへ行って話を聞いたところ、私の被保険者期間が足りないらしく、失業保険の給付は認められないとのこと。実は、前の会社に在籍している途中で一度体調を崩してしばらく欠勤していたことがあったんです。

私の場合、欠勤していた間は被保険者期間に該当しなかったようで、結局失業保険を受け取ることができませんでした。早く知っていれば、もう少し前の会社に在籍してから退職したのに…と思ったのを覚えています」
(30代/女性)

会社都合での退職でない場合は、失業保険の給付に必要な被保険者期間を満たしているか確認した上で退職日を決めるのがベスト。
「あと数日被保険者期間が足りなかった…」という失敗を起こさないよう、気をつけましょう。
参考:ハローワークインターネットサービス - よくあるご質問(雇用保険について)

「失業保険の請求に必要な離職票を処分してしまった!」

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川西まあさ

フィットネスインストラクターや保険の法人営業などを経て、ライターとして活動中。 今まで経験したきたことをもとに、みなさんの”知りたい!”にこたえられる記事を...

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