初めてのFX! FXの始め方
投資をかじったことのある方ならば、FXを聞いたことがあるはず。でも、「何だかわからない」「危なそう」という声も聞かれます。
そこで今回は、FXのしくみから売買までを具体的に紹介します。
2つの通貨を売買して利益を得るFX
ニュースなどで「今日の外国為替相場は1ドル=110円です」と聞いたことありますよね。これは、1ドルと110円が交換(売買)できることを表しています。
この交換の基準(為替レート)は日々動いています。ですから、もし1ドル=110円のときに1万ドルを買って、1ドル=120円になったときに売れば、差額の10円×1万ドル、つまり10万円が儲かることになります。
FXでは、この値動きを利用しつつ、少ない資金で多くの取引ができるレバレッジや、毎日もらえる利息のようなスワップポイントなどのしくみを生かして利益を狙います。
口座開設はネットでかんたん
FXをするには、FX会社に口座を開設する必要があります。
まず、FX会社のウェブサイトにアクセスし、フォームに必要事項を入力します。次に、運転免許証や保険証などの本人確認書類の写しを送付します。郵送でもいいのですが、写真などの画像データで受け付けてくれるところも多くなっています。
その後、FX会社で審査が行われ、問題がなければ口座開設が完了します。FX会社から届くIDやパスワードを使ってログインし、資金を入金すれば売買できるようになります。
近年はどのFX会社もサービスが充実しており、それほど大きな違いがなくなってきています。口座開設は無料ですから、複数開設して実際に試し、いいと思ったところを使うのがおすすめです。
口座開設は、以下の3点を比較してみましょう。
(1) 安全性
顧客の資産を複数の銀行で分別管理している会社が安全といわれています。また、自己資本規制比率(FX会社が持っている資産のうち、現金にしやすい資産の割合)が高いほど健全な経営をしているといえます。
(2) スプレッド
スプレッドは通貨の買いと売りの差額のこと。FX会社の手数料となります。スプレッドが小さい(狭い)ほど、手数料が少なく済むので有利です。
(3) 最小通貨単位
FXの取引は基本的に1万通貨単位ですが、なかには1000通貨以下の単位で取引できる会社もあります。初心者は、少ない単位から始められたほうがいいでしょう。
いざ取引! 売買の注文を出してみよう
FXは平日ほぼ24時間取引できます。パソコンやスマホで買いや売りの注文を出し、それを成立(約定)させながら取引を進めていきます。
買いや売りの注文にはいろいろありますが、基本は3種類だけです。
(1) 成行注文
今の為替レートで買いたい(売りたい)ときに行う注文です。自分でタイミングを計って取引したい場合や、とにかく今すぐ売買したい場合に使います。
(2) 指値注文
今の為替レートより安く買いたい(高く売りたい)と価格を指定して行う注文です。指定した価格にならなければ売買は行われません。決まった価格で売買したいときに使います。
(3) 逆指値注文
指値注文の逆で、今の為替レートより高く買いたい(安く売りたい)と、価格を指定して行う注文です。一見、不利なようですが、注文をしておくと、為替レートが思惑と逆に進んでしまったときに損失を食い止めることができます。
一般的には成行注文か指値注文で買い(売り)を成立させたら、指値注文と逆指値注文で利益と損失の幅をあらかじめ決めておくのがいいでしょう。そうすることで、大きな損失を防げるのはもちろん、忙しいときにも為替レートを気にすることなく取引ができるようになります。
まとめ
FXは投資なので、損することもあります。しかし、レバレッジを抑えたり、逆指値注文を必ず行ったりすることで、大きな損失を被る可能性を減らすことはできるでしょう。
また、実際に取引すると、為替レートの動向から、政治や経済にも関心が出てくることと思います。ぜひここをスタート地点として、少しずつでも取り組んでみることをおすすめします。