FXの利回りとは?FXの利回りの計算方法や目標についてご紹介
投資を行う際は、利回りの計算方法を知っておくと安心できます。FXの取引を行う場合、利回りはどのように計算するのでしょうか。そもそもFXは為替レートによって結果が変わるものなので、利回り自体、計算できるものなのでしょうか。
今回は、FX取引における利回りに焦点を当てて、利回りの計算方法や目標設定について解説していきます。
FXの利回りとはどういう意味?
FXの利回りの計算方法を解説する前に、FXとはどういう取引のことなのか、またFXの利回りとは何を指すのかについて、おさらいしていきましょう。
そもそもFXとは?
そもそもFXとは、何のことなのでしょうか。これから始める人や何となく始めた初心者の人は、わからないことも多いですよね。
FXとは、「Foreign Exchange(フォーリン・エクスチェンジ)」の略であり、日本では正式には外国為替証拠金取引と呼ばれています。これを略して「外為(がいため)」と呼ばれることもあります。
国には、それぞれその国の通貨があります。日本には「円」、アメリカは「ドル」、中国なら「元」などが挙げられます。FXは、国の通貨を別の国の通貨に交換する(=外国為替)際に、交換レートの変動を予想して売買を行い、差益を得ることが主な目的です。
外国為替の為替レートは一定ではなく、常時変動しています。外国為替取引は常に世界中で行われており、通貨を「売りたい」「買いたい」というニーズがその時々で変化するからです。
FXで利益を出すためには、米ドルや人民元などの外貨が安いときに買い、その外貨が高くなったタイミングで売るというのが基本です。「安く仕入れて高く売る」という商売の基本は、FXでも同じということが言えます。
利回りとは?
「利回り」とは、簡単に言うと収益性を数値化したものです。元金の運用において、どれだけの収益性があるのか、その可能性を数値でわかりやすく示しているのです。
利回りという言葉はFXだけでなく、不動産投資や株式投資などでも幅広く使われています。
資産運用をする際は、元手となる資金が必要になります。この元手を元本と言いますが、元本に対して得られる利益の割合を数値化したものが利回りです。
一般的に利回りは、1年間の収益をパーセンテージで表します。たとえば、利回り10%の商品を元本100万円で運用すると、年間の利益は10万円(=100万円×10%)です。投資対象を選ぶ際は、この利回りが重要なポイントになります。
FXの利回りの計算
利回りとは、その運用の収益性を表す数値ということを説明しました。
では、FXの利回りはどのように計算すればいいのでしょうか。FXの利回りの計算方法を確認していきましょう。
FXは利回りが表現できない
FXは、正確に言うと利回りを計算することができません。その他の金融商品は利回りを数値化することで、どれだけ利益を得られるのかという目安を知ることができますが、FXの場合は取引の性質上それができないのです。
FXは常に変動する為替レートで取引を行い、差益を出します。利益を得られるかどうかは為替レートによるため、利回りを計算したところでその数値にはあまり意味がないのです。
毎年利回り10%で利益を出し続けることができれば、確かにその人のFXの利回りは10%と計算することはできます。しかし、人によっては負け続けることもあり、その場合はFXの利回りは-10%にも-50%にもなるのです。
そのためFXでは、自分の運用成績をそのまま利回りとして表現することはありません。「今年は利回り20%を目指す」といった目標を自分で設定することはできますが、FXは取引の性質上、あらかじめ利回りが計算できるものではないことを理解しておきましょう。