桃鉄で投資が分かる!ゲームから学ぶ上手なお金のやりくりとは

桃鉄で投資が分かる!ゲームから学ぶ上手なお金のやりくりとは
マネーケア

あなたは「桃鉄」って、ご存じですか?実はこれ、再びブームが到来し、ソフトが入手困難になるほど人気のゲームの名前。そしてこのゲーム、ただ面白いというだけでなく、楽しみながら現実でも役立つような投資の勉強ができるんです。

ゲーム内での投資は、現実と同じように不動産の購入資金や収益率が設定され、楽しみながらお金について学べます。今回は、桃鉄で学べる投資や資産運用の基本を紹介します。

桃鉄って何?実は昔からある大人気ゲーム!

桃鉄とは「桃太郎電鉄」というゲームの略称で、実は1988年から発売されている大人気シリーズのゲームです。2020年11月に発売された最新作は、出荷本数200万本を越えるほど大ヒットしているのだとか。一体、どんなゲームなのでしょうか?

桃鉄はすごろくのようなボードゲーム

桃鉄は、すごろくのようにサイコロを振って目的地を目指すことが基本ルール。単純な内容でゲーム初心者でも分かりやすく、複数人で楽しめるため、昔から多くの人に親しまれています。

桃鉄が一般的なすごろくと異なるポイントは、1番にゴールするだけではなく、最後にお金をたくさん持っていたプレーヤーが勝利者というところ。これが、ゲームをさらに面白く感じさせるポイントでもあります。

なんで桃鉄で投資を学べるの?

桃鉄で勝利する条件は、終了時に最も多くの資産を残すこと。プレーヤーは鉄道会社の社長としてスタートし、ゲーム内では、歩みを進めると同時に自分の資産を増やしていかなければなりません。

つまり、勝つために必要なことは資産運用。桃鉄では物件を購入し、長期的に収益を増やします。現実の投資と同じような方法で所持金を増やしていくため、資産運用の勉強となるのです。

桃鉄で勝つには資産を増やすためのテクニックが必要

桃鉄で勝つためには、先ほど伝えたように、単純にすごろくで早くゴールするだけでなく、最終的に資産を多く貯めておかないといけません。しかし、その道のりは平たんではないようです。

実際の資産運用もなかなか平たんではないため、この点は似ているかもしれませんね。では、どのようなテクニックが必要なのか、詳しくみていきましょう。

まずは資産を残すために貯金してみる

桃鉄では、鉄道会社の社長となって1000万円を所持し、日本全国をめぐりながら各地に設定されたゴールを目指します。すごろくがベースとなっているため、プレーヤーの中で初めにゴールへ到着すると、ご褒美に多額のお金がもらえます。また、ゴールまでの道のりで所持金が増えるマスや、お金を得るチャンスが設定されたマスなどもあり、コツコツと貯金が可能です。

ただし、サイコロの出方によっては、所持金が減るマスに止まることもあります。また、自分以外のプレーヤーが先にゴールした時には、最下位のプレーヤーに貧乏神が憑りつき、所持金があっという間に減少…なんてことも。すごろくを進めるだけでは、だんだんとお金を貯めにくくなるため、ゲームを有利に進めるには工夫が必要になるのです。

現実社会はゲームと違い、貧乏神に憑かれたり、誰かにお金をとられたりということは少ないかもしれません。しかし、金利が低く預貯金だけではお金が貯まりづらいことは、桃鉄と似ているのかもしれませんね。

所持金増額のために重要なことはゲーム中盤からの投資

桃鉄の魅力のひとつに、不動産投資があります。物件のある駅に止まると、自分の望む物件を購入し収益を得られるのです。先ほど伝えたように、貯金だけではなかなかお金が増えず、ゲームで勝つことが難しくなります。そのため、この不動産投資をうまく利用することがゲーム勝利への重要なポイントになるのです。

桃鉄は、ゲーム上でプレイ期間(年数)を設定するシステムが搭載されているため、月日の経過も念頭に置かなければなりません。3月末の決算月には、それまでに購入した物件の収益金が発生。決算での収入増加をふまえて、商業や観光、農林など特徴が異なる物件の購入価格と収益率を考えて投資するのです。

物件購入には、一時的に多額の現金を失うというリスクもありますが、物件によっては条件を満たすことで臨時収入があることも。さらに、止まった駅の物件全てを独占して購入できれば収益が倍増するなんてラッキーもあります。

また、投資によって資産を増やすと、1つの物件を10分の1の価格で買えるカードなど、強力アイテムの購入が可能。アイテムを増やすと、よりゲームを有利に進められるようになるのです。

購入にはタイミングが重要

桃鉄の物件投資で収益を得られるのは決算期。ゲーム後半に収益率の低い物件を購入しても、ほとんど利益を得られません。できるだけ多くのお金を得るためには、早期に物件を購入し、ゲーム中に繰り返し決算期を迎える必要があります。しかし、ゲーム序盤では所持金が少なく、複数の物件を購入することは難しいでしょう。

また、桃鉄では現金を多く貯めていると、スリなどのトラブルで全額を失うこともあります。一方で、多くの物件を所有していると、災害に遭い多額の修繕費用がかかるというリスクもあります。現金も不動産も、持ちすぎているとデメリットの影響は免れないでしょう。ではどうすればいいのか。重要なのは、タイミングを見極めることなのです。

桃鉄を有利に、そしてスムーズに進めるポイントは、前半は所持金や目的に合う物件のみ購入すること。安く購入可能な物件のみを取得し、長期間保有することで高い収益を得るのです。所有物件が少なければ、修繕費用も抑えられます。購入時には、できるだけ収益率の高い物件を選ぶと良いでしょう。

物件の収益などにより所持金が増えてくるゲーム後半には、購入額が高い物件を取得して、現金を資産価値のある物件に変えておくのがおすすめ。ゲーム終盤に近付くと、災害の可能性や回数が減るため、所有物件が増えてもリスクが少ないからです。また、現金が減ることにより、スリに遭い全額を失うなど、ゲーム後半では取り返しのつかないできごとを防ぐ役割もあります。

桃鉄で行われるお金のやりとりは、現実世界でも同じようなことが行われています。ゲームの内容を実際の投資として考えてみましょう。

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amatsuhi

いろいろな事に興味があるので、異業種に転職することが多い1児の母です。

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 2級ファイナンシャルプランニング技能士

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