FX初心者のためにローソク足やトレンドラインなどFXチャートの見方を解説!
【FXチャートの見方のポイント③】移動平均線
次は、移動平均線について、意味と見方を解説します。
移動平均線とは
移動平均線とは、終値の平均値の変動をチャート上に表した折れ線グラフです。過去の数日間または数週間(その日を含む)の価格を計算するため平均値が移動することが、名前の由来です。
移動平均値は過去数日間や数週間の平均値を示しており、価格トレンドの方向性や強さを長いスパンで見ることができます。ローソク足は現在の為替相場をダイレクトに表しているという点で異なります。
移動平均線とローソク足は、売買タイミングを決めるために重要となるため、両方を組み合わせて使うと良いでしょう。
移動平均線の見方
移動平均線の見方で大切なのがゴールデンクロスとデッドクロスです。
移動平均線には短期線と長期線の2本、または短期線と中期線・長期線の3本の組み合わせがあります。
・ゴールデンクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けること。短期つまり直近の価格傾向が上に向いており、上昇トレンドに入ったことを表しているため、買いのサインです。
・デッドクロス
ゴールデンクロスの逆。短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜けることです。直近の価格傾向が下向きであり、下降トレンドに入ったことを表しているため、売りのサインです。
移動平均線
図:筆者作成
【FXチャートの見方のポイント④】トレンドライン
では、最後にトレンドラインについて見ていきましょう。
トレンドラインとは
トレンドという言葉は、FX取引では「大局的な方向性」という意味で使われ、トレンドを想定する重要な役割を持つのがトレンドラインです。次の3種類があります。
・上昇トレンド
・下降トレンド
・横ばい(トレンドレス)
ローソク足の安値どうしを結んだ右肩上がりの線は、上昇トレンドのトレンドラインです。逆に、高値どうしを結んだ右肩下がりの線は、下降トレンドのトレンドラインです。
トレンドライン
図:筆者作成
トレンドラインの見方
トレンドラインのもう1つの役割に、支持線と抵抗線があります。上昇トレンドで相場を支えているのが支持線、下降トレンドで相場の上値を抑えているのが抵抗線とされています。
これらを見ることで、トレンドの動きを予測することができます。
新規に売り買いを始めるときは、トレンドラインの跳ね返りポイントで決めます。上昇トレンドなら支持線に跳ね返された部分、下降トレンドなら抵抗線に上値を抑えられた部分です。
支持線・抵抗線
図:筆者作成
チャートの見方を理解して、値動きを予測できるようになろう
デイトレードに必要なFXチャート意味や見方を解説してきました。チャートは独特な形をしていますが、ローソクの実体部分や足に、値動きを示す役割があることがわかりました。
FXで大切なのは、値動きを的確に予想して、最良のタイミングで売買することです。そのためにはまず、過去の値動きを分析・学習し、将来の値動きを予測しなければなりません。
今回ご紹介したチャートを使ったテクニカル分析は、為替相場を予想するのに非常に役立ちます。FX初心者の方は、まずFXチャートの意味や見方を学びましょう。FXチャートを駆使して、FX取引で成功してください。
執筆者:C・M
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合