女性一人暮らしの所得が17.4%アップ! しかしその実態は?

マネーケア

厚生労働省の調べによれば、2016年の女性一人暮らしの所得は前年比17.4%も増えています。しかし、その実感を得ている人ばかりではありません。
平均所得はアップしていても、実際の暮らしはどうなっているのでしょうか。

2014年以降の平均所得は増加傾向にある

厚生労働省は、保健・医療・福祉・年金・所得などの状況について、定期的に調査しています。2017年に調査した結果は、2018年7月に公表されましたが、それによると、単独世帯(一人暮らし世帯)の平均所得金額が、前年に比べて男女ともアップしていることがわかります。


厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」より筆者作成

2014年以降、平均所得金額は増加傾向です。総数を見てみると、2016年の平均所得金額は560万2000円で、前年の545万4000円から14万8000円(2.7%)増えています。
男性の一人暮らし世帯では、2016年の平均所得は360万円。前年の322万2000円から37万8000円(11.7%)増えています。大きな増加傾向ですが、女性はさらに増加しています。

女性の一人暮らし世帯では、2016年の平均所得は237万6000円。前年の202万4000円から35万2000円(17.4%)も増えています。これは、統計を取り始めてからの最高額です。女性の所得は、男性と比べると少ない状況ですが、着々と増えていることは喜ばしいことです。

所得が増えて暮らしは変わったか

しかし、所得が増えて暮らしが楽になった、と実感できる人ばかりではないのはなぜでしょうか。これは、所得の分布を見てみると分かりやすいでしょう。


厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」より筆者作成

グラフでわかるように、最も割合の多いのは、年間の所得が100~150万円の18.9%です。特に、50~250万円の所得金額の割合が多く、全体の66.3%を占めています。
一方、1000万円以上の割合は1.5%で、前年の0.6%から増加しています。少数の高所得者のために、平均所得金額が引き上げられている状況になっているようです。

多くの年収250万円未満の一人暮らし世帯にとって、暮らし向きは決して楽ではないでしょう。男性の一人暮らし平均の360万円と比べても、その差は100万円以上です。まだまだ女性の所得金額アップの伸びしろは大きいのではないでしょうか。

所得が増えた時にとるべき行動とは

今後の女性の所得増は、スキルアップや転職、資産運用などによっても増えていくことになるでしょう。さまざまな働き方ができるようになりつつあり、より自分らしい暮らしを実現できるようになるでしょう。

所得が増えたら着実に貯蓄しつつ、旅行等のレジャーや、欲しかった家電・家具を購入するなど計画的に行いましょう。せっかく増えた所得です。楽しく使いたいですね。
収入が増えたからと言ってお財布のヒモを緩めていると、いつの間にかお金は手元からなくなってしまいがちです。いつごろに何が欲しいか、リストアップするのも楽しい作業です。

そして、所得が増えて経済的な余裕ができてきたら、貯蓄だけではなく投資にもチャレンジしてみましょう。iDeCo(=個人型確定拠出年金)や、つみたてNISAは節税にもなるおトクな制度です。また、不動産投資は投資をしながら将来の住まいを確保することもできるので、一人暮らしの女性にはオススメです。

まとめ

平均所得はあくまで平均で、それぞれの暮らしの実態を表しているとは限りません。しかし、全体的に増加傾向にあるのは事実です。収入アップのチャンスは逃がさずに活かしたいですね。
そして、収入が増えた時には漫然と使ってしまうのではなく、しっかり計画を立てて使いましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に...

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