パプアニューギニアで初の国債発行へ 5億ドル規模確保に向け各国投資家と話し合い

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パプアニューギニア政府は9月5日より、同国初の国債発行に向けた投資家との話し合いを開始しました。同国は2016年にも国債発行に向けた話し合いの場を持ったことがありますが、その際は最終合意に至りませんでした。

同国は豊富な地下資源で知られ、その埋蔵量は南半球ではオーストラリアに次ぐ第2位とされています。近年は急激な経済成長の後減速、資金確保のため国債発行の機運が高まっていました。今回の話し合いにおいて、パプアニューギニア政府は、少なくとも総額5億ドル(約555億円)の国債発行について投資家と交渉するとのことです。

今回政府担当者は、シンガポール、香港、英国、米国を回り、国債発行についての説明を行います。形式はドル建ての5年債と10年債で、共同主幹事はクレディ・スイスとシティバンクが担当する模様です。

パプアニューギニアでは、2016年にも国債発行を目的に、ロンドン、ニューヨーク、ボストンの投資家を交えて話し合いを持ちましたが、その際は正式なロードショー(投資家に向けた説明会行脚)が行われませんでした。

パプアニューギニア経済は、エクソンモービルが建設した190億ドルのガスプラントから得られた政府収入を原油価格の下落が押し下げたため、この5年間で急激な減速を経験しました。さらに、深刻な干ばつや地震、経済成長時に計画した強気な支出計画も相まって、大規模な財政赤字に苦しんでいます。

これにより、政府は2016年に3億ドルの世界銀行融資を申請し、公的支出を大幅に削減しました。

インド・パシフィック公共政策経済研究所のポール・フラナガン局長は、パプアニューギニアが米ドル建ての国債を発行することに関して「将来的にパプアニューギニアの通貨・キナが切り下げになった場合、返済が困難になるリスクがある」と述べています。

昨年、パプアニューギニアは、国内のインフラ整備や2018年のアジア太平洋経済協力フォーラム(APEC)開催資金としてクレディ・スイスから受けた5億ドル融資の最初の返済を行いました。これらのさらなる返済も含め、パプアニューギニア政府には今後も資金が必要になっていく模様。

果たしてパプアニューギニアは経済減速期を乗り越え、再び成長の波に乗れるのでしょうか。その動向に期待です。

ワザモノ編集部

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