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年末調整までに今からできる節税対策 「生命保険料控除」で税金はいくら戻る?

税金

トクする保険料の払い方、一時払いと全期前納の違い

保険料(掛金)の支払い方法によって、その年に受けられる生命保険料控除の額が異なります。
一般的に保険料は、月払い(年12分割)、半年払い(年2分割)、年払い(年1回)、一時払い(一括)の4通りです。
1月1日から12月31日までに保険会社に納めた保険料が、その年の控除対象保険料となります。ですから、例えば10月から新たに加入した保険が、月払い保険料1万円であった場合は、10月から12月の3カ月分(計3万円)の保険料が対象となります。

別のケースで「前納」とよばれる支払い方法がありますが、この前納と一時払いを混合される方がいますので、少し解説しましょう。
前納は、ある期間の保険料を「前倒しで保険会社に預ける」方法で、もし前納期間中に保険金支払い事故が発生する、または保険料を免除される事由が発生した場合には、その事由以後の期間分の保険料は返金されます。本来保険料を納めなくてよい期間の保険料だからです。
しかし一時払いは、契約時に保険料を「一括で支払う」ことが条件として計算された設計ですので、保険料が返金になるという事態は発生しません

したがって、保険料控除の対象となる「その年」は、前納の場合は「その年の保険料として充当する額」であり、数年分前もって納めていた場合でも毎年、控除をうけられます。全保険期間の保険料を前納する「全期前納」も、あくまでも保険会社に前もって預けているだけなので、毎年保険料控除を受ける事ができます。
反対に一時払いは、一括で「支払った」年のみの控除となります。支払う側の感覚としては、全期前納も一時払いも同じことのように感じるかもしれませんが、契約形態が全く違うので、控除の対象となる年も異なります。

まとめ

本来保険は控除目的に加入するものではありませんが、どうせ必要な保障なのであれば、控除にも着目し毎年続く利益と考えると、金融知識のひとつを習得できます。
年末まで数カ月、これを機に加入されている保険の必要性も含め、見直してみるのはいかがでしょうか。

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佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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