年金手帳とは? 年金手帳の役割についてわかりやすく解説!
20歳になったら、全員加入する国民年金ですが、加入手続きをすると発行されるのが「年金手帳」です。
年金手帳とは何なのでしょうか。今回は、年金手帳についてわかりやすく解説します。
年金手帳とは
手帳と言えば、生徒手帳や仕事で使う手帳くらいしか思いつかない人も多いかもしれませんが、実は公的に発行される手帳は母子手帳や障害者手帳など、数多くあります。
母子手帳は妊娠したら、障害者手帳は所定の障害状態になったら発行されるなど対象者が限定されますが、年金手帳は全国民が対象です。
公的年金は全国民の加入が義務付けられているので、年金手帳は国民ならみんな持っているはずのものです。
年金手帳には、基礎年金番号など、年金に関する情報が記載されています。
その他にも氏名・生年月日・性別、加入した年月日など、年金に関する重要な情報が記されています。
年金手帳は、普段使うことはほとんどありませんが、就職や転職をする時には必要になります。就職先の会社で厚生年金に加入することになるため、加入手続きをするからです。
いざという時に慌てないよう、貴重品としてしっかり管理しておくことが大切ですね。
年金手帳が手元にない人はどうすればいいか
しかし、この年金手帳、手元にないという人はどうしたらいいのでしょうか。
実は、年金手帳は自分で市役所などに出向き、年金加入の手続きをしないと受け取れません。
手続きをした覚えがない、という人は、まずは加入手続きをしましょう。
ただし、共済年金の加入者には年金手帳は発行されていません。また、会社勤務の人は、会社が預かっている場合もあります。
加入の手続きは、20歳の誕生日頃、日本年金機構から送られてくる「国民年金被保険者資格取得届書」に必要事項を記入し、住所がある地域の市役所など、もしくは年金事務所に提出することになっています。
うっかり忘れていて加入の手続きをしないままにしていても、それほど激しい督促がくるわけではないので、ついそのまま放置、としているケースもあるかもしれません。
書類がなければ、まずは市役所などに問い合わせをして、手続き方法を確認しましょう。
保険料は、さかのぼって払うこともできますが、払わなくても加入はできます。また、収入が不安定などの理由で保険料の支払いが難しくなったら、支払いの免除申請ができます。