クールビズの服装って難しい!ビジネスマナーとしてはなにが正解?
男性のクールビズは、ノージャケットノーネクタイというように比較的わかりやすいですが、女性のクールビズはどんな服装が良いのか、いまいちつかめないという人も多いよう。知らないままクールビズを試すと、カジュアルになりすぎてしまったり、薄着になることで体型が気になったりという悩みもでてくるようです。そこで今回は、女性のクールビズファッションの注意点や、おすすめクールビズコーデについて見ていきましょう。
クールビズってなに?みんなの意識調査も紹介
まずは、クールビズとはそもそもどういうものなのかを、おさらいしていきましょう。また、女性がクールビズに対してどう思っているのかも合わせて見ていきます。
クールビズは2005年に始まった温暖化対策のひとつ
クールビズは、クールとビジネスを組み合わせた言葉で、涼しいとかかっこいい、仕事や職場という意味合いが込められています。このクールビズは、地球温暖化対策のひとつとして2005年に始まり、毎年5月から9月末までの期間で実施。企業によっては、期間を広げているところもあります。
エアコンを適度に使い室温を28℃にしようというのが目的で、そのためにかっちりとしたスーツではなく軽装でもOKとなりました。以前はノージャケットやノーネクタイという程度でしたが、最近はスーパークールビズという、さらに軽装のポロシャツやアロハシャツでもOKという企業もでてきています。
女性の約8割がクールビズの境界線が難しいと感じている
2016年に株式会社リベルタが実施したアンケート「女子のクールビズに関する意識調査」によると、76.5%がクールビズの境界線が難しいと感じているようでした。
また、社内規定の中にクールビズなどの服装規定を設けてほしいと思う人が、67.5%もおり、実社会での女性のクールビズの定義が曖昧なために、服装選びに悩んでいる人が多いことがわかります。
参考:環境省、株式会社リベルタ/リリース
女性のクールビズファッションの判断基準は?
先にも紹介したように、最近はクールビズやスーパークールビズでも良いという企業が増えています。しかし女性の場合、どういう服装までがOKなのか、曖昧でわからないという人も多いようです。ここでは、女性のクールビズでの服装選びの目安を紹介していきます。
カジュアルすぎないか
クールビズは自分が涼しく快適なのかということが大切です。しかし大前提に、職場での服装としてふさわしいかという条件があります。また、職種や業種によっても、クールビズの度合いは異なるでしょう。
たとえば普段会社内にいることが多く、社外の人にあまり会わないという人は、比較的カジュアルよりになっても良いのかもしれません。しかし営業職などで外部の人や顧客と会うことがある人は、ビジネスよりの服装が好ましいでしょう。
しかしどちらにせよ、ジーンズなどのカジュアルアイテムは基本的にNG。Tシャツひとつを選ぶにしても、「きれいめ」や「上品」といった言葉を意識した服装選びをすると良いでしょう。
露出度高めになっていないか
「クールビズだから、薄着でも良いのかな」と思う人もいるかもしれませんが、限度があります。具体的には、胸元が大きく開いた服やショートパンツ、ノースリーブのような露出が多いファッションは控えた方が良いでしょう。
また暑いからといって、サンダルに素足というスタイルもNGです。カジュアルすぎる印象を与え相手への礼儀に欠ける作法となるため、ビジネスマナー的にも違反になります。暑くてもストッキングの着用は必要なので、覚えておきましょう。
派手過ぎないか
露出度高めの服ではないかということと、少し通ずるものがあるのですが、色や柄が派手すぎないかという点も注意したいポイント。職場で派手な色や柄が視界に入ると、仕事に集中できないという人もいるからです。
職場での服装は自分の好みだけで選ぶのではなく、周りとの調和も考える必要があります。クールビズを考えるときはまず、職場にいる他の女性たちがどんなファッションをしているかをチェックしてみましょう。それを踏まえた上で、清潔感ある涼しい服を選びたいですね。
参考:ORIHICA
女性のクールビズおすすめコーデ例
最後に、女性のクールビズスタイルにおすすめの服装を、コーデ別に紹介していきます。
シャツやブラウス×クロップドパンツ
シャツとクロップドパンツの組み合わせは、定番のクールビズファッション。足首が出ていることで涼しく、シャツを合わせることできっちり感も出るでしょう。
シャツは半袖でも長袖でも良いですね。シャツはパンツにインしなくても良いタイプを選べば、体型も気にせず涼しく過ごせるでしょう。
シャツやブラウス×スカート
シャツとスカートのコーディネートもクールビズファッションの定番。露出しすぎないように、スカートはミニスカートでなく膝丈くらいのタイトスカートやフレアスカートがおすすめです。トップスは薄手のものが多くなるので、下着が透けないように工夫しましょう。
襟付きワンピース
ワンピースをクールビズに使っている人もいます。ただ、カジュアルになり過ぎないように注意が必要です。Tシャツ素材を避け、膝丈の襟付きワンピースなどであれば、職場でも着やすいでしょう。
七分丈スーツ
営業職など上着が必要という人には、七分丈スーツがおすすめです。袖が短い分涼しいのに、ジャケットなのできっちりとした印象も保てます。インナーに半袖のシャツやブラウスを着ておけば、社内にいるときはジャケットを脱いで、より涼しく仕事ができるでしょう。
まとめ
クールビズは浸透してきましたが、女性のクールビズはまだまだ服装もマナーも曖昧なことが多いです。基本をマスターしたあとに、自分なりのアレンジを加えたいと思ったときは、職場の状況を見たり先輩などに相談したりすると良いでしょう。ある程度把握できれば、事前にコーディネートを決めて、着ていく服をルーティン化しておくと、朝の準備がスピーディーになりますよ。