大学生の年間の学費・生活費はいくらかかる?
大学進学の際、心得ておかなければならないことの一つは、必要になる学費と生活費についてです。学ぶために進学したのに、思った以上に生活費がかかり、困ってしまった方も多いかと思います。残念なことに、進学前に学費や生活資金について教えてもらえる機会は少ないのが現状です。
今回は、学費と生活費の必要額について、解説します。
大学生の学費はいくらかかる?
大学生の学費には、授業料と大学の施設費用など大学へ納付する費用があります。学費は、国立、公立、私立の順に高くなります。国立と公立では学費の差はわずかです。しかし、国公立と私立を比べると、私立の方がずいぶん高くなっています。
国立と公立では文科系学部と理科系学部では学費に差はないようですが、私立大学では、文科系学部と理科系学部での学費にも差があるようです。
日本政策金融公庫が実施した「教育費負担の実態調査結果(平成29 年度)」によれば、4年間の学費の平均は次の通りです。
国公立 433.5万円
私立(文系学部) 649万円
私立(理系学部) 719.5万円
なお、大学には奨学金制度があります。奨学金制度は、学びたい学生を資金面でサポートするための制度です。奨学金制度を利用したい場合、大学入学前に手続きが必要な場合があること、入学後に手続きすればよい場合があることを知っておいてください。
大学生の生活費はいくらかかる?
実家暮らしの場合、大学生の生活費はランチ代などの食費と交際費が中心です。一方、一人暮らしの場合はアパート家賃や電気代、水道代、食費に加え、実家暮らしと同じように交際費もあります。4年間で必要になる各費目はこちらです。
なお、記載金額はマイナビ学生の窓口が平成29年10月に男子大学生502人、女子大学生500人を対象に行った調査結果となっています。
一人暮らしの生活費は実家暮らしに比べ、4年間で約380万円多くかかることがわかります。
学費と生活費を合計し、最も支出が少ないのは「国公立大学で実家暮らし」です。その場合でも4年間で約400万円必要です。
また、「国公立大学で一人暮らしする」場合は「私立大学で実家暮らし」の場合に比べ100万円以上多くかかることもわかります。
奨学金は学費だけでなく、学生生活を送るための生活費にも使うことができます。しかし、ほとんどの奨学金は返さないといけません。借りる金額は慎重に考えましょう。
まとめ
大学を選ぶ際、学費と生活費を考えておくことはとても重要です。お金に困らないために、不足額をどうカバーするのか、事前に対策を考えることができます。
奨学金を利用するのか、アルバイトをするのか、親に仕送りをしてもらうのか、事前に資金計画を立てておくと安心です。特に、実家をでて一人暮らしをする場合は多くの費用がかかります。私立大学に進学するのであればなおさらです。
進学する目的をもう一度確認し、思いっきり学んでいただくため、大学生が必要な学費と生活費について検討してみてください。