【Z世代のマネー学】iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の徹底攻略

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の徹底攻略
マネーケア

銀行にお金を預けても、お金はほとんど増えません。ミレニアル世代・Z世代と呼ばれるみなさんがこれからお金を増やしたいならば、投資をすることが欠かせません。

投資をする際に大切なのは、少しでも有利な方法を利用すること。今回は、前回のNISAに加えて、ぜひ使っていただきたい「iDeCo」(イデコ・個人型確定拠出年金)について紹介します。
▶︎前回:一般NISAとつみたてNISA、徹底攻略

iDeCoってどんな制度?

iDeCoはひとことでいうと、自分で老後の年金を作る制度です。

国が管理・運営している年金のことを、公的年金といいます。公的年金には、日本に住む20歳〜60歳の人がみな加入する国民年金と、会社員や公務員が加入する厚生年金があります。国民年金や厚生年金の保険料を納めていれば、原則として65歳以降に年金を受け取ることができます。

ただ、老後に受け取れる年金額の平均は、国民年金で月5万5946円国民年金+厚生年金で月14万4268円(厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)」)。
公的年金だけでは老後の生活が成り立たないのが実情です。

iDeCoは、不足する公的年金をカバーするために、公的年金に上乗せできる「私的年金」の制度のひとつです。iDeCoでは、毎月一定の掛金を支払って自分で運用し、資産を増やします。そして増えたお金を、老後(60歳以降)に受け取ることができます。
iDeCoの制度自体は2001年からありましたが、2017年に加入できる人の範囲が拡大。現役世代は、ほぼ誰でも加入できるようになりました。

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頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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