【Z世代のマネー学】資産運用の結果に影響を及ぼす「金融機関選び」

資産運用の結果に影響を及ぼす「金融機関選び」
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ミレニアル世代・Z世代には欠かせないスマホ証券を徹底比較

ミレニアル世代・Z世代と呼ばれるみなさんがこれからお金を増やすのに是非利用して欲しいのが、スマホ証券のサービスです。スマホ証券のサービスは、投資初心者でもわかりやすいこと・少額からスタートできることがメリットです。

主なスマホ証券サービス5選

主なスマホ証券サービス5選
表:筆者作成

①STREAM(ストリーム)

STREAMは現物株を何度取引しても手数料が完全に無料となっているサービスです。それどころか、有利な価格で取引が成立する「SMART取引」もあります。SMART取引が成立した場合、有利になった差額の半分が手数料として徴収されるしくみなので、私たちは手数料を支払うことなく売買ができるのです。
また、SNS機能があり、ユーザー同士が交流しやすいのも特徴です。ただし、STREAMでは100株単位でしか売買ができない点には注意が必要です。

②LINE証券

メッセージアプリのLINEから投資ができるのがLINE証券です。単元株を買うことができるだけでなく、「いちかぶ(単元未満株)」のサービスで1000銘柄以上を1株から購入できます。さらに、不定期ながら株式が最大7%安く注文できる「株のタイムセール」もユニークなサービス。もし7%安く買えたら、翌日にすぐ売るだけで7%分の利益が得られる(値動きがなかったと想定)のですから、ありがたいですね。
2021年にはiDeCo(個人型確定拠出年金)にも対応予定です。

③SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券でも、株を1株から購入可能。今回紹介しているサービスの中で唯一手数料(月額220円)がかかりますが、SBIネオモバイル証券を利用することで、Tポイントが毎月200ポイント(期間固定ポイント)もらえます。このTポイントは投資に使えますので、実質的に利用料はほぼ無料といえるしょう。
買いたい銘柄・指定日・金額を設定すれば毎月100円から個別株の積立投資ができるうえ、1株からIPO(新規公開株)への投資にチャレンジできるのも魅力です。

④PayPay証券

PayPay証券で投資できる銘柄は、日本と米国企業の優良銘柄。日本株なら「トヨタ自動車」「任天堂」「JR東日本」など、米国株なら「アップル」「アマゾン」「アルファベット(Google)」など、誰もが知る会社が多くあります。
「PayPay証券日米株」というアプリを利用することで、これらの会社に1000円から1000円単位で投資ができます。毎月定額で株を買う積み立て機能もあるので、コツコツと日本株・米国株に投資を続けることができます。

⑤CONNECT(コネクト)

CONNECTでは、日本株を100株単位で取引する現物取引はもちろん、信用取引、IPO、積立投資など、さまざまな投資をすることができます。さらに、1株から購入できる『ひな株(単元未満株)』もあります。取引手数料の無料クーポンが毎月10枚もらえるので、月に10回までは無料で取引ができ、あまったクーポンは翌月に持ち越せます。
また、「StockPoint for CONNECT」でポイント投資をして、1株分のポイントが貯まると、ポイントを個別株に交換してCONNECTに移管・保有することができます

お金が減るのが怖かったら…ポイント投資から始めよう

主なスマホ証券のサービスを紹介してきました。しかし、「お金が減るのがどうしても怖い」という方もいるかもしれません。そんなときは、ポイント投資をはじめてみましょう。

ポイント投資サービスは、貯まったポイントで株や投資信託といった金融商品に投資できるサービスです。通常の投資と同じく、買った商品が値上がりすれば利益が出ますが、逆に値下がりすれば損失が生まれます。

ポイント投資には、持っているポイントを証券会社で現金化して、株や投資信託などの金融商品を購入する「現金購入型」と、選んだ株や投資信託などの値動きに合わせてポイントが連動して増えたり減ったりする「ポイント連動型」の2種類があります。ポイントだけで投資できるサービスもあれば、現金と組み合わせて投資できるサービスもあります。

上のスマホ証券のなかにも、ポイント投資ができるサービスがあります。
たとえば、

・LINEポイント…LINE証券
・Tポイント…SBIネオモバイル証券
・Pontaポイント…CONNECT(「StockPoint for CONNECT」でポイント投資)
・PayPayボーナス…PayPay証券(「PayPayボーナス運用」でポイント投資。PayPayから投資可能)

などのポイントが使えます。
また楽天証券では現金購入型の「楽天ポイント投資」とポイント連動型の「楽天Pointclub:ポイント運用」で、楽天ポイントを生かして投資ができます。

さて、どのポイント投資サービスが良いかですが、普段からサービスを利用して貯めているポイントや、使わずに余っているポイントがあるのならば、まずはそのポイントが活用できるサービスを利用しましょう。
また、ポイント投資サービスごとに、投資対象が異なるので気になる投資商品や銘柄にポイントで投資したいというニーズがあるならば、そのポイントを意識して貯めるようにしても良いかもしれません。

ポイント投資であれば、元手はもらったポイントなのですから、より気軽に投資できるでしょう。仮に減ってしまったとしても、実際のお金が減ることはありません。実際の投資をする前に、ぜひ体験してみましょう。

資産運用の結果は、どの金融機関を選ぶか、そこでどんな投資をするかによって変わってきます。ミレニアル世代・Z世代のみなさんなら、まずはスマホ証券やポイント投資を活用して、投資をスタートするのがおすすめ。将来お金を増やすためにも、ぜひ取り組んでみてくださいね。

【ミレニアル世代のマネー学】一般NISAとつみたてNISA、徹底攻略

頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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