マネー初心者でもわかる!割引債ってなに?

公社債

債券には、満期まで定期的に利息が支払われる「利付債」と、利息がない代わりに満期金額より安く購入できる「割引債」があります。
割引債は、日本では個人で購入出来るものがないので、今回は海外で発行される割引債について解説します。

割引債の特徴

割引債は、満期まで利息が受け取れない代わりに、満期時の価格よりも安く購入でき、購入価格と満期金受取額との差額を利息に相当させる仕組みとなっている債券です。
現在、日本では個人で購入できる割引債は発行されていないため、皆さんが利用できるのは、海外で割引発行されている割引債がメインとなります。日本の証券会社を通して購入できます。

割引債のメリット

割引債のメリットは、海外市場の金利を基準に利回りが決定されるため、日本国内の債券を利用するよりも高い利回りが期待できる点です。
銘柄によっては2%や、6%といった利回りの商品もあります。現状、低金利下の国内債券では考えられない利回りです。
割引債を購入後、中途売却時や満期時に為替相場が円安になっていた場合には、高利回りに加え、為替差益を得られる可能性もあります。

為替差益とは、為替レートの変動によって得られる利益のことをいいます。
例えば1ドル100円の時にゼロ・クーポン債(クーポン〈利金〉が無いかわりに額面金額よりも低い単価で発行される債券)を購入し、満期時に為替レートが1ドル110円になっていれば、円への交換時、1ドルにつき10円の利益を得ることができます。

為替差益もあるが、一方、為替差損には注意

前述の通り、割引債を利用して高い利回りの国に投資することができることをお伝えしましたが、一般的には、金利の高い国の債券はリスクが高くなる傾向にあります。
例えば、現状5%を超える利回りを付けている銘柄を見てみますと、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、南アフリカといった通貨で運用されている商品です。米国やヨーロッパの先進国では2%前後といったところです。

為替レートは戦争の可能性等、政治や経済状況等の影響により大きく変動することがあります。投資先の国に何か政治的、経済的にトラブルが起こった場合には、その国の評価が大きく下がる可能性があるため、投資対象国の通貨に対して大きく円高に振れる可能性があります。
そのような場合、仮に、高い利回りが期待できる国の債券を満期まで保有していても、満期時に大きく円高に振れた場合には、為替差損が発生し金利分が簡単に吹っ飛んでしまい、さらには元本割れになってしまう可能性もあります。

債券の利回りは信用力が高いほど利回りは低く、逆に信用力が低いほど利回りは高くなっていることを理解して選ぶ必要があります。

まとめ

外貨建ての「利付債」も満期まで定期的に利息を受けとれても為替レートによっては最終的に投資金額を下回るリスクがある点では「割引債」と同じです。大きな違いは「利付債」は購入時から満期までの間、利息を受け取れない点です。
しっかり違いを理解して、金融商品選び時の参考にしていただければと思います。

寺野 裕子

てらのファイナンシャルプランニングオフィス代表 CFP ・1級FP技能士、投資助言業 2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等か...

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