カメルーン独立派、「アンバゾニア共和国」が仮想通貨AmbaCoinを発行
カメルーン共和国からの独立を主張するカメルーン南部の英語圏、自称「アンバゾニア共和国」が、新しく独自の仮想通貨「AmbaCoin(AMBA)」を発行したと発表しました。AmbaCoinはERC-20に準拠しており、アンバゾニア共和国は現在国家として認められていませんが、独立実現を目指すアンバゾニア自治政府は、AmbaCoinを自国通貨にしたいと考えています。
プレセールで売りに出された合計100,000,000のAMBAトークンのうち。20,000以上が買われたということです。ICOは2018年12月24日に開始する予定で、1AMBAの価格は0.25ドルとなります。まだ承認されていない政府ではありますが、AMBAは、ベネズエラ政府が発行したPetroに次いで2番目の政府によって発行される仮想通貨です。Petroは資金調達と、低迷する経済の活性化のために発行されました。
AmbaCoinとPetroは、社会経済的な背景を持って生まれたこと以外にも多くの共通点を持っています。例えば、PetroもAmbaCoinもアセット・バックト(資産担保型)通貨であるということです。AmbaCoinの場合、問題となる資産は「自然資源と将来的な利益」です。
Petroのケースと同じように、担保となる自然資源と予定されている収入がどのように計算されているのかは不確かです。また、アンバゾニア共和国が主権を主張する地域を未だカメルーン軍が支配していることから、アンバゾニア共和国がその自然資源を利用することができるのかも疑問です。
経済的、技術的に批判が多いAmbaCoinですが、アンバゾニア共和国と呼ばれる地域の200万人の人々が彼ら自身の、フランス語圏のカメルーン政府によって支配されたものではない通貨を必要としていることにも注目しなくてはならないでしょう。
(画像引用:https://www.ccn.com/cameroon-separatists-create-cryptocurrency-called-ambacoin/)