ラン・ノイナー氏、「ETF承認でビットコイン急騰」と予想
仮想通貨アナリストのラン・ノイナー氏が、ツイッターで「両親のためにビットコインを購入しました。明らかに爆発寸前です」と投稿しました。ノイナー氏は、米国のニュース専門放送局であるCNBCの「Crypto Trader」という番組で司会を務めています。
ノイナー氏はこの予想の根拠として、SEC(米証券取引委員会)がビットコインETF(上場投資信託)を間もなく承認する可能性が高まっていることを挙げました。
2017年末にはCBOE(シカゴ・オプション取引所)とCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で、現金決済でのビットコイン先物取引が開始しました。ノイナー氏によると、ビットコインETFの承認はこの先物取引よりも市場への影響が遥かに大きいそうです。
2017年11月11日から12月17日にかけて、ビットコイン価格は5週間で約75万円から230万円まで急騰しました。ノイナー氏は、この上昇はビットコイン先物取引への期待によるものだと考えています。
ノイナー氏はツイッターで、「ETFは先物取引よりも規模が大きく、実際にビットコインを購入します」と語っています。これはETF承認によって、ビットコインの買い圧力が強まるという考えです。
ETFでは直接ビットコインを保有する必要がないため、承認されれば仮想通貨市場への参入者も増加すると予想されています。
しかし、仮想通貨市場はまだ未成熟で当局の規制下にも無く、様々な未知の要素があります。そのため、専門家の見解も鵜呑みにしてはいけません。
例えば、ノイナー氏は2018年2月に「ビットコインは年内に5万ドル(10月現在のレートで570万円に相当)に達するだろう」と予想していました。しかし今のところそうなる気配はありません。
SEC(アメリカ証券取引委員会)は申請中の9つのビットコインETFについて、2018年8月22日に一度非承認の判断を下しましたが、その後、再審査を行うと発表していました。この再審査における意見書提出の期限は2018年11月5日で、承認日は2019年初頭になる可能性が高いと報じられています。
SECはこれまで、ウィンクルボス兄弟によるビットコインETFの申請を2017年3月と2018年7月の2度にわたり却下しています。