ビットコイン強気派のヘイズ氏、売り相場は今後18カ月間続くと予想

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「ビットコインの価格と取引高は低迷し続け、現在の売り相場は今後18カ月間続くかもしれません」

これは世界最大のビットコイン・デリバティブ取引所、BitMEXのアーサー・ヘイズCEOの発言です。ヘイズ氏は売り相場が続く2018年6月にも「規制当局が前向きな判断を下せば、ビットコインはかつての2万ドル(11月現在のレートで約230万円相当、以下の円表記も11月のレートで概算)を超え、2018年末までに5万ドル(約560万円)へ上昇するでしょう」と予想するなど、ビットコイン強気派として知られていました。

ヘイズ氏はロンドンで開かれたYahoo Financeのイベントで「私は、現在のような低ボラティリティが今後12~18カ月間続くと考えています。これは私のこれまでの経験に基づく予想です」と語りました。彼の考えによると、現在の状況は2014年に見られた大規模な売り相場に酷似しているそうです。

ヘイズ氏は米大手銀行のCitibankを退社した後、2013年に仮想通貨取引を始めました。当時、ビットコイン価格は250ドル(約2万8,000円)から1,300ドル(約15万円)ドルへ上昇していましたが、翌2014年から2015年は大規模な売り相場になりました。

ヘイズ氏は当時を振り返り「2014年から2015年にかけては核戦争が起こったような売り相場でした。価格も取引高も崩壊し、本当に、本当に利益を上げるのが困難でした」と語っています。

仮想通貨の取引高は最近、年初来最低値を更新していますが、ヘイズ氏は今後も取引高減少が続くと予想しています。

このように、ヘイズ氏は中短期的には弱気な見方に転じましたが、長期的にはまだ仮想通貨市場は上昇すると考えています。

分散型仮想通貨取引所Oxの共同創設者であるウィル・ウォーレン氏も同様の考えです。ウォーレン氏はYahooに対し「長期的なトレンドとしてはビットコインといった技術の採用は広がっていくと考えられます」と述べています。

ブロックチェーン新興企業のHaceraでCEOを務めるジョナサン・レヴィ氏も同意見で「ビットコイン価格は間違いなく売り相場の中にありますがビットコインを含むブロックチェーン事業の採用は拡大しています。EUの多くの銀行はブロックチェーンに積極的に投資しています」と語っています。

ワザモノ編集部

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