「社会保険」と「健康保険」どっちがお得? その大きな違いとは
日本に住んでいる限り、必ずどちらかには加入しなければいけない「社会保険」と「健康保険」。2つとも同じような役割を持っているのですが、実は保険料などに大きな違いが出てくるのです。では「社会保険」と「健康保険」、一体どちらがお得なのでしょうか?
社会保険と健康保険 加入条件の違いとは?
社会保険は、主に会社に勤務している正社員を中心とした保険制度です。アルバイトの場合も正社員の労働時間の4分の3以上働いている場合には加入条件を満たしたことになります。
一方、健康保険は個人事業主や無職の人なども含む「社会保険の条件を満たさない人」全体が加入する保険です。
社会保険と健康保険は運営主体も違う!
社会保険には、全国健康保険協会の運営する「協会けんぽ」と各企業同士のグループによって運営される組合管掌健康保険があります。対して、健康保険はそれぞれの市区町村が運営主体となっています。
カバー内容にも違いが!?<
出産手当金や傷病手当金などの給付制度があるのが、社会保険の大きな特徴。一方、これらのような各種給付金は健康保険では支給されないのです。
健康保険の保険料ってどうなってるの?
各市区町村によって徴収される健康保険の保険料は、保険の加入者全員分必要となります。つまり、保険の加入者だけでなく家族の分も個々で支払わなければならないということ。東京都の場合、加入人数×32,400円(年間)プラス家族それぞれの前年の所得に応じた金額が加算されるのだそうです。
社保のほうが家族にはお得?
一方、社会保険は「労働者と会社で保険料を折半する」という仕組みを取っているため、国民保険よりも保険料は安くなる傾向にあります。
さらに、配偶者や子どもが「扶養家族」に認定されれば家族の所得や人数に応じて保険料が上がるのを防ぐことも可能!
ご紹介した例はあくまでも一例ですので、自分の家族構成や働き方に応じたケースバイケースの選択が重要になります。気になった方は一度行政へ相談してみてはいかがでしょうか?