年金受給マニュアル 損しないために知っておきたい基礎知識

年金・社会保険

年金の基礎的な知識を理解しているだけで、防げる損があります。
そして、年金を受け取る額は、報酬、納付期間だけでなく、年齢や家族構成、働き方、受給するタイミングなどでも変わってきます。
今回は、年金で損しないための基礎知識と、家族構成で変わる年金の損を、会社員で年上の夫がいる人のケースで考えてみましょう。文中の厚生年金は共済年金も同じです。

保険料の支払いは2年、請求権は5年が時効

公的な年金も民間の保険と同じように、年金を受け取れる条件をクリアするように保険料を払っていないと、年金を1円も受け取ることはできません
年金には、一般的にイメージする「老齢年金」以外に、「障害年金」と「遺族年金」があります。障害年金や遺族年金は、若い方でも受け取る可能性があります。しかし重い障害がありながら、保険料を払っていないために、障害年金の請求ができないケースもあります。
保険料は2年分さかのぼって支払うことができます。ただし、猶予や免除を受けている期間であれば10年前までさかのぼれますので支払い漏れのないようにしましょう。

また年金は、請求しないと受け取れません。請求する権利は5年前の分までさかのぼれます。時間がなくて請求手続をしていなかった、受け取れることを知らなかった、などで時効になってしまい、年金を受け取れない場合がありますので十分に注意してください。
なお、一時金などの請求権の時効は2年です。

それでは、損しないために知っておきたい受給方法について解説します。

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小野 みゆき

中高年女性のお金のホームドクター 社会保険労務士・CFP・1級DCプランナー・年金マスター・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 企業で労務、健康・厚生...

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