ちょこちょこ借金で主婦の破産が急増?!
銀行のATMで簡単に借入れができる銀行カードローンの利用が増えていますが、その陰で返済ができずに自己破産する人が増えています。なかでも主婦が銀行ローンからちょこちょこ借入れ、気がついたら返済できない額まで膨れ上がって自己破産するケースがあります。今回は主婦に増えている「ちょこちょこ借金」についてお伝えします。
ちょこちょこ借金とは
ちょこちょこ借金とは、カードローンなどの限度額範囲内でちょこちょこ少額を借り入れることです。なかでも銀行カードローンの「ちょこちょこ借金」です。
なぜなら、消費金融やクレジットカード会社などの貸金業者には「貸金業者が個人に貸付けできるのは年収の3分の1まで」という規制があり、収入のない専業主婦は貸金業者からお金を借り入れることはできません。
そのため、収入のない主婦は、年収による制限の定めがない銀行カードローンで借入れをするため、2014年頃から銀行カードローンの貸付残高は消費者金融より急速に増えています(金融庁「国内銀行によるカードローン等残高と貸金業者による消費者向け貸付け残高の推移」2018年1月)。
年収による借入れ金額の制限がないことに加え、ATMで気軽に引き出しができる銀行カードローンは、借金している感覚が薄くなり、ちょこちょこ借金するハードルが低いようです。子どもの学費や生活費などが足りなくなった時に、真面目な主婦ほど家計管理ができないのは自分の責任だと思って家族に相談できず、少額を借入れることを繰り返しているうちに、ちょこちょこ借金にはまってしまうケースが多いようです。
誰にでもできる、ちょこちょこ借金対策
ちょこちょこ借金対策は3つあります。
1つ目は、家計を見直すことです。毎月の食費や通信費、保険料などの固定費など減らせるところは減らして赤字にならないようにすることは借金をしないために大前提ですが、年間通した収支を見る事も大切です。たとえば年末の帰省費、固定資産税、車検など1年間を通した支出も少しずつ準備してくことでちょこちょこ借金を防ぎます。
2つ目は、3年先に必要な資金も少しずつ貯蓄していくことです。例えば子供が3年後に大学受験をひかえているなら、入学金などの学費などの前に塾代などがかかります。夏期講習代を支払うことで家計が赤字になってしまい、生活費をちょこちょこ借金するということのないように将来かかることが決まっている支出はしっかり準備しておけば、その時になってちょこちょこ借金に頼りません
3つ目は、家族に相談することです。ちょこちょこ借金は、家計がきちんとできない自分がダメだと思いこんでしまい、夫に相談できないという人は少なくありません。しかしながら、どんどん借金が膨らむ前に民間の借金を早く返済しましょう。いくつか借金しているのであれば、金利の高いものから返済します。
まとめ
自分の意思で「赤字家計」から「黒字家計」へ変えていくにはかなりのパワーがいりますし、継続的に不安が残ります。そんな時はファイナンシャル・プランナーを頼ってみてください。
いっしょに伴走しながら、家計の体質改善に取り組んでくれますので、心折れずにやり抜くことができます。筆者も多くの相談者様と乗り切ってきました。
すでに「ちょこちょこ借金」でどうしようもなくなってしまっている人は一人で抱えこまずに一日も早く相談して「ちょこちょこ借金」を食い止めましょう。