現職と転職先でボーナスを受け取るコツ
人生100年時代を迎え、キャリアアップを目指して転職する人が増えています。ただ、転職の時期を間違うと、もらえると思っていたボーナスを受け取れないこともあるようです。
ボーナスをしっかり受け取って転職をするためには、ボーナスの支給条件を確認し、計画を立てて退職届を出すことが大切です。
そこで今回は、現職と転職先の両方でボーナスを受け取るコツをご紹介しましょう。
ボーナスの支給条件をチェックしよう
まずは、現職と転職先のボーナス支給条件を確認しましょう。ボーナスの取り決めは会社によって違いがあり、多くの場合「就業規則」で確認できます。
年に2回支給される会社、3回以上支給される会社など様々です。
また、ボーナス支給日とあわせて、ボーナスの評価がされる期間(ボーナス算定期間)についても調べましょう。
一般的にボーナスの算定期間は、賞与支給前の半年間が対象です。転職のタイミングにもよりますが、転職先の算定期間すべてに在籍して成果をだすことは難しいこと。ですから、現職と転職先の両方でボーナスを受け取るには、現職で満額受け取ることを念頭に置いて計画をたてましょう。
また、転職先が試用期間を設けている場合は、その期間中のボーナス算定はされないことが多いです。試用期間中にボーナス支給月がやってくる場合、ボーナスの支給はないと考えておきましょう。
最初のボーナスは心ばかりで、入社後1年以上経っていないとボーナスが満額出ない会社もあります。
退職の申し出時期がボーナスの受け取りを左右する
現職と転職先の両方でボーナスを受け取るなら、退職を伝えるタイミングが大切です。
一般的にボーナスの金額は「基本給の○カ月分」と定められてはいますが、業績や会社への貢献度合いによって支給額が変わる会社も増えてきました。退職予定者よりも、これからも会社に貢献してくれそうな人に多く支給したいと思うのは当然の心理。そのため、ボーナス支給日前に退職を伝えてしまうと、ボーナスが減額される恐れがあります。
よって、ボーナス算定期間は過ぎていたとしても、退職を伝えるタイミングは、ボーナス支給後がベストです。
一般的に就業規則の中で、ボーナスの支給条件を「査定期間に在籍していること」、「支給日に在籍していること」と定めている企業が多いようです。社内の噂は思っているよりも広がるのが早いので、まわりに悟られない工夫も必要です。仲の良い同僚や先輩にも話をすることは控えておきましょう。
次に、ボーナスをもらって退職する際の理想的なスケジュールを確認してみましょう。