働く女性のセカンドキャリア ステップアップでさらに輝く
働く女性の中には一つの会社でずっとキャリアを積んでいく人もいれば、専門的なことを学んだり、資格を取得したりしてステップアップ転職などをしている人もいます。ライフスタイルや働き方が多様になった現代ではそんなセカンドキャリアを考える人が増えているようです。
セカンドキャリアとは
セカンドキャリアとは一般的には定年後や、早期退職を目前に控えた人が新しい仕事に就くことにように思われますが、実はそれだけではありません。例えば結婚や出産で一時的に退職した人や、育児を終えた後の女性が再び仕事に就くことも含まれます。さらに最近では、学び直しで資格を取得したりしてキャリアアップにつなげている人も増えているようです。
終身雇用の時代は終わり、転職やフリーランスなど働き方が多様になったことで、現在は会社員であっても同じ会社で定年を迎えるとは限りません。さらに人生100年時代と言われるこれからの時代では、定年という考え方さえ変わるかもしれません。
そうなると、今の職業や年齢に関係なくセカンドキャリアを考える必要があるかもしれません。
学びなおしでステップアップ
2018年6月、人生 100 年時代構想会議が発表した「人づくり革命 基本構想」では社会人のためのリカレント教育、学び直しが掲げられています。
リカレント教育というのは、社会人として働きながらキャリアアップ、ステップアップのために勉強することで、現在の仕事に必要な知識やスキルを身につけたり、現在の仕事にこだわらず、キャリアチェンジのため大学や民間企業のプログラムで学んだりすることを言います。
学び直しプログラムでは社会人が利用しやすいように、夜間や土日祝日コースや、オンラインや通信教育などを拡充させる方針です。
ソフトブレーン・フィールド株式会社の発表した、「働く女性の学び直し・リカレント教育に関する意識調査」(2018年10月)
を見てみると、66.0%もの働いている女性が学び直しをしたいと考えています。
また、実際に学び直しをしたことのある人の理由は、業務のキャリアアップや、新しいことにチャレンジしたい、就職転職のためが上位を占めています。
中でも、資格の取得は人気が高いようで、新たな仕事に就くことができたり、昇進や資格手当など収入が増えたりした人もいるようです。
学び直しの効果は収入だけとは限りません。新たな知識を身につけることで、視野が広がったり、新たな人脈が増えたり、人生そのものを豊かにすることにもなるのです。
専門的資格をとるならぜひ使いたい給付金制度
キャリアアップの支援制度として、教育訓練給付金制度があります。2014年からは、一般教育訓練給付と、専門実践教育訓練給付の2種類あり、より専門的かつ実践的な講座として指定されたのが専門実践教育訓練の講座です。
対象となる講座は、インターネットで検索することもできます。
▶︎厚生労働大臣教育訓練講座検索システム
専門実践教育訓練給付を初めて受ける場合、雇用保険の加入期間が2年以上ある方であれば誰でも対象になります。
厚生労働大臣の指定する専門実践教育訓練の対象講座を修了もしくは、修了見込みで受講している場合、本人が支払った訓練費用の50%(年間上限40万円)がハローワークから支給されます。
金額は、受講期間によって異なり、上限金額が設定されています。
さらに専門性の高い国家資格や、特に成長が期待される分野の民間資格の資格取得などをして、1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合や既に雇用されている場合は、追加支給(訓練費用の20%、年間上限16万円)もあります。
上限額は下記の通りです。
・受講期間1年 40万円+追加16万円(上限56万円)
・受講期間2年 80万円+追加32万円(上限112万円)
・受講期間3年 120万円+追加48万円(上限168万円)
※4000円を超えない場合は支給の対象外
専門実践教育訓練は2018年10月1日現在では2175講座あり、キャリアコンサルタントや、情報システムIT関連、商業実務、デザインなど幅広い分野の講座が用意されています。
まとめ
ライフプランを考える上で、いつまで働くかによって収入も違えば、生活も違います。健康で元気なうちはできるだけ働きたいと考えるのであれば、いつのタイミングからでも将来のキャリアは考えておいた方がいいでしょう。
学び直しに遅いということはありません。思い立ったときが自分にとってベストのタイミングです。活用できる制度は上手に使って自分らしく輝けるセカンドキャリアを手に入れましょう。