二人目を産むならいつがいい? お金に関するメリット・デメリット
子供は授かりもの、と言います。しっかり育てていくには、経済的な基盤も必要。子供が二人になればなおさらです。では、一人目と二人目の年齢差はいくつがいいのでしょうか。
今回は、二人目の子供が生まれるタイミングについて、お金に関するメリットとデメリットから考えてみましょう。
年子って、どういう兄弟・姉妹のこと?
いわゆる年子(としご)とは、同じ母親から1歳違いで生まれた兄弟・姉妹のこと。一人目が2019年に生まれて、二人目が2020年に生まれたら年子です。
ただし、誕生年では1年違いでも、学年でも1学年違いとは限りません。
たとえば、
一人目:2019年4月 二人目:2020年10月 → 1学年違い
一人目:2019年1月 二人目:2020年12月 → 2学年違い
今回は、お金のことを考えるので、教育費がかかる時期を分かりやすくするために、学年で考えます。つまり、年子は1学年違いとします。
年子のメリットは、一気に乗り切れること
年子の子育ては大変だと言われることが多いでしょう。確かに小さいうちは二人とも手がかかり、一人が泣けばもう一人も泣いて、とママも気が休まりません。
しかし、お金の点から考えるとメリットは少なくありません。
年子のメリット
・進学時期が2年続くので出費は続くが、一気に乗り切れる
・子育て時期が短くなるので、女性の職場復帰、老後資金の準備がしやすくなる
年子のデメリット
・忙しさのあまり、家計管理がおろそかになりやすい
しかし、1年に1度は家計や長期のマネープランを見直して、忙しくても計画的に貯蓄ができるようにしておけば、2年連続の大きな教育費にも対応できます。
2歳違いのメリットは、準備期間がとれること
2学年違うと、一人目が中学3年の高校受験の時に、二人目が中学1年となります。どちらもナーバスになりやすいので、親としては気を付けてあげたいですね。
2歳違いのメリット
・大きな教育費がかかる時期がずれるので、準備期間がとれる
・子育て時期が短く、女性の職場復帰、老後資金の準備がしやすくなる
2歳違いのデメリット
・準備期間に気が緩んで貯蓄をしないと後が大変になる
子供の習い事や塾など、教育費は聖域になりやすいのが特徴です。家計全体のバランスを考えて、教育費も予算を守るようにしましょう。
3歳違いは、受験時期が重なることに注意
3歳違いになると、中学、高校、大学の受験の時期が重なるため、その年は経済的な負担が大きくなります。教育費全体ではかかるお金に違いはなくても、同じ年に受験が重なるとやはり大変です。
3歳違いのメリット
・二人目に、制服や学用品などのおさがりを使える
私立校に通うとすると制服や学用品にも指定のものがあり、出費もかさみますが、3歳違いだと上の子やそのお友達からのおさがりが使えます。子供は身体の成長も早いので、ほとんど新品のものもあったりして助かります。
3歳違いのデメリット
・受験時期が重なり、教育費の綿密な準備が必要
受験の時期は、入学金や授業料だけでなく、受験料、塾代などもかかります。貯蓄が足りなくなったり、住宅ローンの繰り上げ返済をして手元資金がなくなったりなど、綿密に準備して慌てることのないようにしましょう。
マネープランの立て方
二人目が何歳違いであっても、マネープランを立てておくと安心です。
表に、両親の年齢と子供の年齢、それぞれの進学時期などを書き入れます。
そうすると、いつごろに、いくらの資金が必要になるかがよくわかります。その表をもとに、貯蓄の計画を立てていくようにするといいですね。
マネープラン表の例
まとめ
二人目の子供はいつがいい、と望んでいても思い通りになるとは限りません。
しかし、ある程度の心づもりをしておくことで、計画的な貯蓄や、キャリアプランづくりにも役立てることができるでしょう。
子供は何歳違いでも大丈夫です。ただし、子供が生まれたら、改めてしっかりとマネープランを立てておくことが大切です。そして、成長とともに見直すことも忘れずに。