コワイけど知りたい! ホストにハマったらいくらかかるのか

貯金・家計

ホストクラブはテレビやマンガの世界、実態はよく知らない、という人も多いことでしょう。
今回は、ホストにハマったらいくらかかるのか、その後はどうなってしまうのか、コワイけど知りたいホストにかかるお金について考えてみます。

■ホストクラブの料金システム、初回は格安!

ホストクラブには興味があっても、実際に足を運ぶのにはハードルが高いのではないでしょうか。ホストクラブは高い、というイメージがあることが理由のひとつだと思いますが、実は初回料金は大変安くなっていることが多いようです。

繁華街を歩いていると、ポケットティッシュを配られることがよくありますが、その中にホストクラブのティッシュもあります。よく見てみると、「初回限定1000円!飲み放題」などと書いてあります。
ホストクラブは高級店もありますが、それでも初回だけは安くなっていて5000円以内で楽しめるようになっていることがほとんどです。だからと言って気軽に行くと、ハマってしまうかもしれません。

ホストクラブに未成年は入れないため、初回に身分証の提示を求められることがあります。免許証やマイナンバーカードなどが必要かどうか、あらかじめ聞いておくとスムースに入店できます。
ホストクラブで席に案内されたら、気になるホストを席に呼びます。ホストは接客のプロですから、おしゃべりも楽しく盛り上がり飽きさせません。飲み物などの気遣いもしっかりしていて、すっかり心地よくなってしまうのも無理のないことでしょう。

■ホストにハマって月に数百万円も!

気に入ったホストがいたら連絡先を交換しますが、その後ホストからラインや電話でアプローチされます。これを断ればホストクラブ代も初回の数千円で済みますが、そもそも気になるホストなので誘惑に負けてしまう場合も。

ホストクラブは2回目からはグッとお高くなります。
席に座るだけでかかる料金が、テーブルチャージ料と、セット料金数千円から必要です。時間制になっていて、60分3000円とか、フリータイム1万2000円とか店によって異なりますが、セット料金にはハウスボトルと言われるお酒(焼酎など)や、氷などの代金も含まれます。
フリータイム制でなければ、時間を超えると延長料金がかかります。

飲み物はビールやワイン、シャンパンなどもあり、セット料金とは別料金になっていることがほとんど。テーブルについたホストの飲み物代もかかるので、好きなワインを一緒に飲むのもいいですが、セット料金に含まれる水割りだけで済ませることもできます。

それから、ホストの指名料が数千円。人気のホストは高くなりますが、店にいる間ずっと隣に座っているとは限らず、他のテーブルについているのを横目で見る場合も。
そこでホストの気をひこうと、高い飲み物を注文したり、1回100万円以上するようなシャンパンタワーをしたり、ホストにプレゼントをしたり、とエスカレートする場合も。

ホストクラブでは、1回2~3万円程度で楽しく飲んで帰る、ということもできますが、ハマると月に数百万円かかるようになることも珍しくありません。

■ホストにハマった女性の末路

ホストにハマると、ホストクラブ以外にもお金がかかります。
同伴といって、店外で待ち合わせ、食事などをしてから一緒に店に入ることもできますが、食事代などは自分持ちです。
食事の前、一緒にデパートなどに行ってホストにプレゼントを買えば、喜んでくれるでしょうがお金はかかります。ホストクラブに同伴料として数千円払いますが、その何倍もかかりますね。

また、アフターと言って店が終わった後にホストと一緒に飲みに行ったり、食事に行ったりすることもできます。そのお金が自分持ちなのは当然ですが、ホストが新人ホストを数名連れてくることも。
アフターに誘ったホストから、「一緒にいい?」と聞かれて、断れる人はいないのでは、と思います。

ホストクラブはクレジットカードが使えますので現金がなくても行くことは可能。
しかし、ハマってしまって限度額いっぱいまで使えばカードは使えません。そんな時でも「(売り)掛け」と言って、ツケで遊ぶこともできます。
このツケは、もし払わなければ担当ホストが給料から差引かれる形で立て替える、というシビアなもの。

ホストからラインなどで催促されても払わないでいると、初回来店時に身分証を提示していますから、家や会社にまで取り立てにくる場合もあります。
お金に困り消費者金融などで借りても、ホスト遊びをやめなければ返せるはずもありません。昼の仕事のほかに、キャバクラでバイトを始めても、お金はいくらあっても足りないでしょう。風俗業に流れる女性もいるということです。

■まとめ

ホストクラブで遊ぶなら、現金で払える範囲にしておきましょう。
借金をするのは危険信号。借金には、消費者金融や掛けだけではなく、クレジットカード払いやキャッシングも含まれます。
「ホストには絶対ハマらない」と言っている女性に限ってハマる世界のようです。
少しでも不安があるなら、近づかないほうがいいかもしれません。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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