現金とキャッシュレス、お金の重みはどちらが重い?
2019年10月から、キャッシュレス決済によるポイント還元が始まる予定です。そんな中、今キャッシュレス決済が話題となっています。キャッシュレス決済とは、代金の支払いを現金ではなく、クレジットカードや電子マネーなどを使って支払う方法をいいます。
BIGLOBEが2019年3月6日~3月7日に、20~60代の男女1000人を対象に実施した「キャッシュレスに関する意識調査」の結果発表を踏まえて、お金の重みなどの意識について考えていきます。
現金のほうが重いと感じる人が過半数
「現金とキャッシュレス、どちらがよりお金としての重みを感じるか」の質問に対して、「現金」が56.7%、「キャッシュレス」が9.1%と、過半数の人が「現金」にお金の重みを感じている結果となっています。
キャッシュレスでの支払いは、お金の動きが目に見えないので、お金を使ったという感覚が低くなるのは当然で、使いっぱなしでは簡単にお金が減っていきます。
クレジットカードは、VISA、mastercard、JCBといった国際ブランドが付いていて、支払いは後払いになっていることがほとんど。クレジット決済をしたときは翌月か翌々月にくる明細で、必ず確認するくせをつけましょう。
電子マネーは、交通系のSuicaやICOCA、商業系のnanacoやWAON、楽天Edyなどが代表的。支払いはプリペイド(=前払い)になっていて、チャージしてから使います。利用履歴は専用アプリやウェブサイトなどで確認できるので、こちらもしっかり確認しましょう。
最近話題のQRコード決済には、LINE Pay、楽天ペイ、PayPayなどがあります。支払いは登録した銀行口座やクレジットカードから可能です。利用履歴はアプリに残りますし、ひも付けた銀行口座やクレジットカードの履歴からも確認できます。
キャッシュレスは使いすぎてしまいそう?
アンケートでは、キャッシュレス決済を利用していない人に、利用しない理由を聞いています。
回答は、「お金を使いすぎてしまいそう」が33.2%で1位となっています。これはさきほどの「重みを感じにくい」に繋がることだと思います。
1万円札を使って買い物をするときって少し覚悟がいりますよね。でもキャッシュレス決済なら、同じ額を支払うときでも現金払いより気楽に感じがち。それが、使いすぎにならないかの不安になっているのでしょう。
でも、利用明細をちゃんとチェックする習慣をつければ、逆にキャッシュレス決済のほうがお金の使いすぎを防げてお金がたまりやすくなります。
また、前払いの電子マネーや、即時払いのQRコード決済などの上限額設定を上手に使って、使いすぎを防いでおけば安心です。
現金とキャッシュレスをおトクに使いわけるには
キャッシュレス決済をメインに、現金払いと使いわけるのが賢い消費者といえます。
まず、高額な支払いはクレジットカード払いとします。クレジットカードはボーナス払いや分割払いも選べます。また、ポイントが多くつくことも魅力です。
コンビニや日常の買い物など利用金額が小さい場合は、電子マネーやQRコード決済がオススメ。レジの端末にピッとかざすだけで決済ができ、精算に時間がかかりません。
スマートな支払い方法を取り入れて、小銭を持ち歩く不便を解消しましょう。
キャッシュレス対応していないお店を利用しないといけない場合のために、最低限の現金を持ち歩けばそれで充分です。いくらの現金を持ち歩くかは、キャッシュレス未対応店の利用度などによって異なります。
重要なのは、キャッシュレス決済を基本と考えるということです。
なぜなら、管理がしやすいからです。もし、100%キャッシュレス決済ができれば利用明細を家計簿代わりにできて便利です。
キャッシュレス決済は、ポイントも含めて管理しやすいように、常時使うのはクレジットカードを1枚、電子マネーを1種類など、まとめておくのがおトクです。
まとめ
現金もある意味「仮のもの」です。1万円札を何枚集めたところで、のどの渇きを潤してくれるわけでも、安心して住める家ができるわけでもありません。
それでも現金に重みを感じるのは、現物と交換できるという今までの経験が、体に染みついているからでしょう。
けれども、キャッシュレス決済のほうがお金の動きを把握しやすいという点から、効果的な家計管理の助けになります。せっかく、10月からのポイント還元というチャンスがあるのですから、ぜひ積極的にキャッシュレス決済を利用して、同時に利用明細管理のくせもつけて、快適な家計を築いてください。